「ソフトウェア品質保証部長の会」からのメッセージ ~現役、品質保証部長が語る熱き想い~
近年、ソフトウェア品質保証部門の担う役割は多様化し、品質保証部門長の持つ悩みも大きく、複雑になってきました。
そこでSQiPではこの現状を鑑み、ソフトウェア品質保証部門の長による「ソフトウェア品質保証部長の会」を結成し、有識者による講演やグループディスカッションを通して、品質保証戦略の立案や組織体制の構築、品質保証業務の改善、効果的な品質保証活動の事例の作成、開発現場への普及推進、これからの品質保証の在り方などについて議論を深めてまいりました。
7月23日(月)に開催しました本成果発表会では、延べ130名以上の方々にご参加いただきました。
基調講演として、電気通信大学名誉教授の鈴木 和幸 氏に「未然防止への品質保証」と題し、新たな価値提供と品質保証のための未然防止の重要性からIoT時代とビッグデータの活用まで幅広い内容をご講演いただきました。
今期は本成果発表会に引き続き、1年間の集大成として9月に開催される「ソフトウェア品質シンポジウム2018 」で、最後の発表を行います。成果発表会に参加いただけなかった方は、是非、この機会にご参加ください。
成果発表会の様子 | ご講演いただいた鈴木 和幸 氏 |
日時 | 2018年7月23日(月)13:00~17:40 |
会場 | 日本科学技術連盟 東高円寺ビル 地下1階講堂 |
時間 | 内容 |
13:00〜13:10 |
主催者挨拶 茂田 宏和 (一般財団法人日本科学技術連盟 品質経営研修センター 次長) |
13:10〜13:20 |
ソフトウェア品質保証部長の会 活動の紹介 孫福 和彦 氏(株式会社日立ソリューションズ/本会企画委員会委員) |
13:20~14:20 |
基調講演 未然防止への品質保証 鈴木 和幸 氏(電気通信大学名誉教授) |
14:20〜14:30 |
休憩 |
14:30〜14:55 |
成果発表1 品質力の伝承 ~QAの経験を開発現場に広めるアイデア ~ 周藤 裕和 氏(株式会社ProVision) |
14:55〜15:20 |
成果発表2 ITサービス時代の品質保証 PartⅢ 佐藤 孝司 氏(日本電気株式会社) |
15:20〜15:45 |
成果発表3 ソフトウェア開発における品質意識のモノサシづくり - 活用編 - 広坂 伸太郎 氏(日本システム株式会社) |
15:45〜16:10 |
成果発表4 進化論・組織論 - 品質保証能力成熟度モデルの構築 - PartⅢ 川田 葉子 氏(株式会社構造計画研究所) |
16:10〜16:20 |
休憩 |
16:20〜16:45 |
成果発表5 IoT時代の品質保証 内海 俊行 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社) |
16:45〜17:10 |
成果発表6 セキュリティ品質を考慮したSDLにおけるQAの役割(テスト・評価編) 二川 勇樹 氏(株式会社モバイルインターネットテクノロジー) |
17:10〜17:35 |
成果発表7 QAの価値向上 - 企業が儲かり、皆がハッピーになれるQA - 成田 泉 氏(株式会社mediba) |
17:35〜17:40 |
終了の挨拶 足立 久美 氏(株式会社デンソー/本会企画委員会委員) |
講演タイトル | 未然防止への品質保証 |
概要 |
品質管理の理念は、QCDのバランスが取れた品質と信頼性の高い商品やシステムを、現実を直視しつつ科学的な方法に立脚して生み出し、これを市場に提供して社会の反映に貢献することにあります。IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)、ビッグデータをはじめとする第4次産業革命の時代においてもこの理念は一貫してなければなりません。 例えば、自動運転などのIoTによって実現される社会基盤においては、ネットワークセキュリティの脆弱性に起因するアクシデントを未然防止しえなければ、この社会は成り立ちません。 本講演では、日本が生んだ品質管理と品質保証を基本とする未然防止への3つの鍵-「動機付け」・「予測への七視点」・「源流管理」について言及します。 |
講演者紹介 |
鈴木 和幸 氏(電気通信大学名誉教授)
【受賞】
【著書】
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成果発表1 |
品質力の伝承 ~QAの経験を開発現場に広めるアイデア ~ 周藤 裕和 氏(株式会社ProVision) 第8期では、品質保証部門で「高品質力人財」を育成することの重要性を「ハンカチモデル」で表現し、個人に宿る品質力を引っ張り上げることで高品質力人財が育ち、それが組織や開発現場の品質文化を醸成していく好循環ループを形成する流れをまとめました。
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成果発表2 |
ITサービス時代の品質保証 PartⅢ 佐藤 孝司 氏(日本電気株式会社) 近年のクラウド進展により、ITサービスビジネスはますます活況を呈しています。
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成果発表3 |
ソフトウェア開発における品質意識のモノサシづくり - 活用編 - 広坂 伸太郎 氏(日本システム株式会社) 品質意識が高いと生産物の品質が良くなるというのは、感覚としてはわかっています。では、どのようにして品質意識を測定するのかという、モノサシが必要となります。
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成果発表4 |
進化論・組織論 - 品質保証能力成熟度モデルの構築 - PartⅢ 川田 葉子 氏(株式会社構造計画研究所) 品質保証の進化論・組織論では、品質保証の進化を測れるあり方の一つとして、品質保証能力成熟度モデル(QMMi)の構築を目指して活動しており、すでに3期目に入りました。
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成果発表5 |
IoT時代の品質保証 内海 俊行 氏(東芝デジタルソリューションズ株式会社) 昨年度は「つながる世界の到来」によってあらゆる想定外が発生してしまい、“つながり”の把握やリスクの発見、機器やシステムの管理が難しくなる“IoT時代”の困りごとをとりあげました。まずはどのようなリスクがあるかを知ること、そして、経営者自らのリーダーシップが必要であることを結論としました。
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成果発表6 |
セキュリティ品質を考慮したSDLにおけるQAの役割(テスト・評価編) 二川 勇樹 氏(株式会社モバイルインターネットテクノロジー) セキュリティの脅威が増す中で、ソフト開発におけるセキュリティ品質の確保の重要性と責任も増しています。
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成果発表7 |
QAの価値向上 - 企業が儲かり、皆がハッピーになれるQA - 成田 泉 氏(株式会社mediba) IoTなどの環境変化に対して、製品出荷後のサービスの強化による製品の価値を上げ続けること(サービス志向)が求められ、顧客が求める品質の変化に応えることが急務となっています。
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