第5期レポート

第11回 ソフトウェア品質保証部長の会 レポート

開催日:2014年10月8日(水)
澄みきった青空、朝夕はめっきり冷え込んむようになり、“秋”を強く感じるようになってきた中、今期最後の会合が開催されました。
来月に控えた「成果発表会」に向け、どのグループも今期のまとめをされていました。
それでは、以下に今月のグループ討論の内容を紹介いたします。

グループ1「経営視点から品質向上を考える」

  1. 11月の成果発表について

    発表内容は、グラフや例などを追加し、シンポジウムの時のものをベースに、より充実したものを作成することとした。
  2. 今期の振り返り

    【経営視点GRとして】

    • 合宿の成果、4月、5月と討議をしたことを、きっちりとWORD(記録)で残しておいたことは、非常によかった。
      上記のWORDを読み返してみると、もっといろいろと検討すべきこともあると感じた。
    • 最初は、「品質はもうかるのか」といった内容で討議してみたかったが、 これまであまり踏み込んでいない部分について討議でき、良かったと思う。
    • 「企業の経営品質を皆でやってみる」、「必要コストと無駄コストで見る」なども途中で話があったが、時間的なものもあり、できていない部分もまだまだある。
      ⇒経営視点は、もう少し違う目で見てみて、継続できるテーマである。

    【来季のテーマについて】

    • 経営視点は、上記のようにまだやることが挙げられるため、全テーマを見て、どうしていくかを検討したい。
    • 昨年のテーマとして挙がっていたもの(ex.サービス品質、魅力的品質など)も候補とし、今後について考えていく。
    • あるテーマについて(過去実施したもの)も、「エンジニアリング視点」と「マネジメント視点」の両面で見て検討することも必要ではないかと思う。
    • 3期にやった「匠」の話は非常に良かったので、1回完結でなく、再度議論しても良いと思う。

    【運営】

    • テクニカルな話も、もっと部長同士で話しをしていきたい。毎回ではなくてもよいので、その場を持っていたい。
      パネルディスカッションもよいのではないかと思う。

グループ2「ソフトウェア品質保証の肝」

「ソフトウェア品質保証の肝」の資料の小冊子化を目指し、来期にかけ、もう少し内容を磨こうという方向性を検討した。
また、肝1件1件の内容の再検討と、表現や言い回しの磨きが必要であると認識した。
そのとっかかりとして、品証カルタの字余りや意味が分かりにくいものについて、五七五形式への置き換えを考えた。
そして、今回の討議時間内に、全部の置き換えを完了することができた。
後日、メーリングリスト上で、カルタのアイウエオ順をイロハ順に並び替える前提で、’ゑ’や’ゐ’を追加するなどして、カルタ部分の討議分の反映は完了し、グループ内に共有した。

グループ3「超上流からの品質保証」

  1. 超上流工程で中間検査によるプロジェクト混乱の予兆を早期摘出

    ⇒ 実際にやってみて、良い点もあった。
    一方で、プロジェクト混乱の予兆をつかまえたが、つぶしきれなかったという反省がある。
    今回の反省を踏まえて、設計側、品質保証側のプロセスやガイドを改善したい。
    • プロセスが定義されている事が素晴らしい。
    • プロセスがあるからこそ、改善ができる。
    品質保証部は、一定基準で一律にチェックするが、お客様の特性で見るべき観点が違う。それは、事業部から出してくれないと分からない部分である。
  2. 「バグをつくり込まないようにするには」という観点での品質保証部の働きかけ

    ⇒ 一律の教育を提供するのではなく、事業部の問題にフォーカスした教育を展開している。
    例えば、契約を結んだ場合のリスクをディスカッションし、フリートークをするような教育がある。
    一般的でない現場で培ったノウハウ、自分達の失敗事例を持つような働きかけが良い。
  3. 超上流工程の品質保証

    ⇒ 各社、超上流の活動は活発となっている。
    超上流の品質保証は、責任を持って発言ができる立場である管理職以上でないと相手を説得できない。
  4. 発表会資料について

    ⇒ 品質保証部は、作り手(設計)に対し、「チェック」ではなく、「顧客の価値を作り出す」へ関わりたい。
  5. 今期の活動で良かった点

    ⇒ 中間発表で道筋ができたので、その後はそれを肉付けする活動となったこと。
  6. 来期活動

    ⇒ やっぱり、超上流が大事である。
    サービス品質も気になるところである。

グループ4「人材育成」

11月の成果発表へ向け、本年度の検討内容のまとめ方についてディスカッションを行った。
議論の概要は以下の通りである。
  • 組織の違いや育成ターゲットの違いに捉われず、普遍的な視点での「効果的な人材育成策」をまとめ、 発表することとする。
  • グループ内にて得られた情報や議論の内容に加え、シンポジウムのSIG等得られた情報も参考にしてまとめる。
  • 対象者の意識が重要であること、対象者を見極めた上での戦略的なアプローチが必要であることを再確認した。
  • リーダー層、中間層、底辺層の3階層に分けてモデル化し、それぞれの層毎に人材育成における位置づけや施策を論じることとする。

グループ5「アジャイル」

ソフトウェアを「創る」のは、結局は「人」である。
厳格な規則は、「人」に思考停止をもたらし、「人」を「機械」にしてしまう。
高度成長時代は What は既に決まっており、「作る」だけで良かった。
しかし、今は What を決めるところから始める時代である。
このような時代において、「人」の創造性を奪うプロセスでは立ち行かなくなるであろう。一人のアーキテクトのみが意思決定を行い、開発者は計画通りにモノを作るだけというプロセスが、通用するとは思えない。できる限り権限移譲を行い、個のポテンシャルを最大限に発揮させるプロセスが時代の要請である。品質を上げるのは、結局はQAではなく、 開発者なのだ。
しかし、「任せる」と「放置」は異なる。
組織から開発者への意思の連鎖、お客様から開発者への意思の連鎖が重要である。
そのようなコミュニケーションの基盤および風土作り、また、自由にはするが歯止めをかけるべきところではきっちり歯止めをかけるバランスの取り方が今後の課題となるであろう。
創造性を発揮し、品質を上げるのは開発者だが、QAはその品質を判断する見識を持たなければならない。

来月の部長の会は、ついに今期の総まとめ、「成果発表会」となります!
全5グループが発表するこの機会をお見逃しのないよう、ご都合のつく方は、ぜひ参加のお申込を!

次回のレポートは12月を予定しています。
11月25日(火)開催の成果発表会の模様をお伝えいたします。