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SQiP研究会
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ソフトウェア品質管理研究会
分科会概要
研究コース1   研究コース2   研究コース3   研究コース4   研究コース5   研究コース6
演習コースI   演習コースII   演習コースIII   基礎コース   実践コース    

  このようなことでお悩みの方には、特におすすめです!!
  • 効果的なプロセス改善方法ってなに?
  • CMM、CMMIに取り組む予定だけど、何から始めればいいのかわからない
  • CMMIの効果的な活用方法は?
  • ISO15504、ISO9001、ISO12207、ISO15288などについて学びたい!
研究コース1
「ソフトウェアプロセス評価・改善」
をおすすめいたします!
  • 自身が抱えているソフトウェア開発のレビューの問題を解決したい!
  • 自社で行っているレビューの質向上を目指したい!
研究コース2
「ソフトウェアレビュー」
をおすすめいたします!
  • エンドユーザが使いやすいシステムって?
  • エンドユーザの要求分析、要求定義はどうしたらよい?
  • ウェブ・ユーザビリティの実践的な方法とは?
研究コース3
「ユーザエクスペリエンス(UX)」
をおすすめいたします!
  • 品質や生産性を向上させる効果的なテストってなに?
  • 効果的なテストを行うことによって、納期短縮やコスト低減をはかりたい!
研究コース4
「ソフトウェアテスト」
をおすすめいたします!
  • 欠陥分析やバグ情報を蓄積したい!
  • 次世代を担う品質技術者を育成したい!
研究コース5
「欠陥エンジニアリング」
をおすすめいたします!
  • コミュニケーションによる要求の獲得・折衝、分析・文書化妥当性確認・管理などについて学びたい!
  • 形式仕様記述言語や形式検証の活用を可能にしたい!
研究コース6
「要求と仕様のエンジニアリング」
をおすすめいたします!
  • 実践的なソフトウェア工学手法を学びたい!
  • 実践的なソフトウェア工学の基礎知識を学びたい!
  • ソフトウェア工学手法の有効性適用場面について学びたい!
  • 現状のソフトウェア開発手法を改善したい!
演習コースI
「ソフトウェア工学の基礎」
をおすすめいたします!
  • メトリクスの活用方法を習得したい!
  • メトリクスを活用した開発事例を学びたい!
  • メトリクスの活用を通じて次のアクションにつなげたい!
演習コースII
「ソフトウェアメトリクス」
をおすすめいたします!
  • 主要なセーフティとセキュリティリスク分析手法を学びたい!
  • 情報セキュリティの標準、設計方法について学びたい!
  • IoTに必要な指針、高信頼化機能について知りたい!
演習コースIII
「セーフティ&セキュリティ開発」
をおすすめいたします!
  • ソフトウェアの品質について基礎から学びたい!
  • ソフトウェア品質改善、改革を目指している!
  • ソフトウェア品質保証の基礎技術について学びたい!
基礎コース
「ソフトウェア品質保証の基礎」
をおすすめいたします!
  • 多様な技術を組み合わせ、多面的に課題解決に取り組みたい!
  • 過去の研究会活動の成果や知識を個別に深めたい!
  • 品質技術の実践的な活用を推進したい!
実践コース
「品質技術の実践」
をおすすめいたします!

研究コース1 ソフトウェアプロセス評価・改善
○ 主査 三浦 邦彦(矢崎部品株式会社)
 
○ 副主査 山田 淳(東芝ソフトウェア・コンサルティング株式会社)
 
○ アドバイザー 中森 博晃(パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社)
1.
活動のねらい

品質向上の手段/手法として、ソフトウェア産業の過去の経験より様々な品質管理方法が提案されています。ただし、これらの品質管理方法が、現状のソフトウェア開発プロセスに的確に組み込まれているかが懸念されます。ソフトウェア品質の改善には、現実を見つめた品質管理方法の選定と開発プロセスへの適切な実装が必要不可欠です。

本コースでは、このような背景を踏まえ、現場に即したメトリクスを活用し、ソフトウェア品質を客観的に評価することに焦点を当て、品質/プロセス実績の向上を実践的な立場から検討することを目的にしています。

研究テーマの例としては、「プロセス改善モデルの効果的な活用方法」(CMMI、ISO/IEC33000、ISO/IEC15288、ISO/ IEC12207)、「品質特性による品質要求の分析と品質評価・測定の方法」(ISO/IEC 25010(SQuaRE*1))、「安全関連系の機能安全規格」(IEC61508、ISO26262)及びセキュリティー規格等を適用したプロセスの評価・改善に関するテーマが考えられます。

メンバーの各課題を幾つかのテーマに層別し、グループによる活動を基本としますが、規格の概要解説など、メンバー全員を対象にした説明会なども開催します。

*1 SQuaRE:Systems and Software Quality Requirements and Evaluation

2.
活動の進め方
  1. メンバーが希望する分野、課題、テーマに応じてサブグループを作る。
  2. サブグループごとに、メンバーからリーダーを選定し、そのリーダーシップのもと、メンバー主体による運営活動(研究テーマ・目標の決定から研究作業に至るまで)を行う。
  3. 主査・副主査・アドバイザーは、基礎的な考え方、手法や方法論、最新情報、事例などを紹介し、研究を進めていくための助言と支援を行う。
3.
各回の活動概要
第1回(5月)
  • 本コースの主旨・目標の説明
  • メンバーの自己紹介および質疑応答
    (担当業務、希望する研究テーマ)
  • リーダー選出、グループ化の検討
  • 研究テーマと研究目標についての検討
第2回(6月)
  • 研究テーマと研究目標についての検討および決定
  • 今後の進行に向けて作業項目の洗い出しと分担の決定
第3回(7月:合宿)
第4回(10月)
第5回(11月)
および(必要に応じて)臨時会
  • 調査研究報告と討論の積み重ねによる共同研究の推進
第6回(12月)
  • 研究結果のまとめ
  • 報告書の内容構成と執筆分担の決定
第7回(1月)
  • 研究報告書のレビューと研究発表の準備・練習(PPT作成他)
第8回(2月)
  • 研究成果発表会
研究コース2 ソフトウェアレビュー
○ 主査 中谷 一樹(TIS株式会社)
 
○ 副主査 上田 裕之(株式会社DTSインサイト)
 
○ アドバイザー 安達 賢二(株式会社HBA)
1.
活動のねらい

近年のソフトウェア開発において、レビューはソフトウェアの欠陥を早い段階で検出できる手段として、品質向上に寄与するだけでなく、コスト削減、納期短縮に有効な手段と言われています。

しかし、実際の現場においては、必ずしもその恩恵が受けられているとは言い難く、様々な悩みを抱えているのが実情ではないでしょうか。

本コースでは、レビューに関してメンバーやその組織が抱えている課題を共有し、その解決策について議論していきます。

議論していく上で必要な知識やヒントとして、レビューに関する基礎知識、古典的技法や発展的技法、ならびに、実際の現場で効率的・効果的なレビューを行うための工夫・ノウハウ、個人のレビュースキルを向上させるためのテクニックなどを学びます。

そして、実際に演習で体験してそのやり方の良さや難しさを感じ取って頂き、自組織や自プロジェクトに適用しようとした場合に、どのような問題があるか、どんな工夫が必要かなどを考え、グループで議論していきます。

現場ですぐに役に立つレビュー方法、および、レビューの歴史を変えるような画期的なレビュー方法の考案、この両方を研究の対象とします。

2.
活動の進め方
  1. メンバーがレビューに関して抱えている問題・課題を出し合う
  2. メンバー全員で課題を共有し解決したいテーマを決定する
  3. 希望するテーマに応じてサブグループを作る
  4. メンバー主体でチーム運営を行う(サブグループごとのリーダーは立てない)
  5. 主査・副主査は、基礎的な考え方、手法や方法論、最新情報、事例などを紹介し、研究を進めていくための助言と支援を行う
研究コース3 ユーザエクスペリエンス(UX)
○ 主査 金山 豊浩(株式会社ミツエーリンクス)
 
○ 副主査 三井 英樹(Weblysts.com)
村上 和治(東京海上日動システムズ株式会社)
1.
活動のねらい

ユーザエクスペリエンス(以下、UX)とは、製品やサービスを利用した際の「体験」を重視する設計思想で、利用者の目的や意向に沿って心地良く効率良く使えるように調査・設計・評価・開発を行うベースとなるものです。本コースでは、UXの考え方・手法をどのように駆使すれば、ソフトウェアの開発と品質を向上させることができるのかを模索します。メンバーのニーズが「自分が学ぶ」ことから「社内展開」へとシフトしているため、日本の企業文化も考慮した上で、実業務の中での活用を検討・議論し、現場への展開案も探って行きます。

2.
活動の進め方
  1. UXの基本的知識*1を学習し、メンバーが議論する共通の土台を構築します。
  2. 過去の研究内容*2を振返り、取組んだ課題・成果・未達成の領域を把握します。
  3. メンバーが解決したい問題を出し合い、UXによる解決の方向性を議論します。
  4. 解決案を考案し、実務への適用を検討します。
  5. 研究活動で得た知見を社内展開するための方策を検討します。
3.
参考文献

*1 人間中心設計入門 HCD ライブラリー 第0巻
http://www.kindaikagaku.co.jp/engineering/kd0506.htm

*2 SQiP ライブラリー( SQuBOK 3.13 使用性の技法)
http://www.juse.jp/sqip/library/squbok/?c1=3&cs1=3&c2=13

研究コース4 ソフトウェアテスト
○ 主査 秋山 浩一(富士ゼロックス株式会社))
 
○ 副主査 喜多 義弘(東京工科大学)
上田 和樹(日本ナレッジ株式会社)
1.
活動のねらい

ソフトウェアの大規模・複雑化にともない、多人数が複数のグループに分散して開発をするように変わってきました。このことが開発グループをまたがる想定できない組合せ不具合の発生をまねき、市場導入前のテストで見つけきれないという問題を起こしています。実際に、毎日のように「~と~を同時に使用した場合にxx の問題が生じる」という組合せバグが報道されています。特に生命・財産・環境に対する不具合やそれにともなうリコール(無償修理・交換・返金) は企業ブランドを著しく低下させ大損害につながるため、重要市場不具合の撲滅は経営課題とさえなっています。

また、近年は新規開発よりも派生開発が中心となり開発・評価に昔ほど時間がかけられない超短期開発が当たり前となってきています。そこでテストも品質や信頼性の確保に加え、その効率化が強く求められています。

本コースでは、主査が開発し、これまで50社以上に適用しているHAYST法というテスト手法を一年かけて習得し業務に適用するとともにHAYST法の改善研究をします。しかし、HAYST法だけではなく、テストの基礎や様々なテスト技術も学ぶことができるので、テストの現場を改善する基礎力を身につけることが可能です。

独学では難しい技法の習得や現場の問題を、論文執筆を通じて主査・副主査がサポートしつつ、メンバー全員で取り組むことにより、これらの解決を目指します。

2.
各回の活動概要

午後の分科会の実施計画(スケジュール) は以下の通りです。なお下記に加えて8月には臨時会を1日行い因子・水準の導き方を学びます


第1回(5月)、第2回(6月) HAYST法の基礎
第3回(7月合宿) HAYST法ツール実習と、各研究員の課題検討から論文テーマの選定
第4回(9月) SQiPシンポジウム(見学・SIG参加)
第5回(10月)、第6回(11月) 研究活動
第7回(12月)、第7回(1月) 論文添削と発表資料の作成
第9回(2月) 成果発表会
研究コース5 欠陥エンジニアリング
○ 主査 細川 宣啓(日本アイ・ビー・エム株式会社)
 
○ 副主査 永田 敦(株式会社日新システムズ)
1.
活動のねらい

歴史上、ソフトウェアエンジニアリングの技法は「早く」「良いもの」の生産を目指していました。近年、ソフトウェアエンジニアリングとして提案され進化を遂げた数多くの技法が目指してきたことも、高品質・短納期の実現です。ところが現実の現場ではなかなか除去できない欠陥や思わぬ場所での障害発生等、品質面での苦労が絶えません。またプロジェクト計画立案中の品質管理計画や、派生時・改変時の変更影響分析等、手法と同じ程度に多種・多様な不具合や障害に悩まされています。

また別の観点では品質管理分野のうち、障害予測や欠陥予防といった様々な概念・手法が存在します。しかしそもそも「何の欠陥を予防するのか?」「どの障害発生を予測したいのか?」といった欠陥そのものに対する深い観察や研究が十分とは言えず、現代のプロジェクトに適合しない場面も散見されます。このことは、現存するソフトウェアの定量モデルの利用は、信頼度成長曲線や複雑度メトリクスの部分適用のみでは説明不可能・管理不可能な場面が生じていることからも容易に理解できます。

本コースでは、ソフトウェア欠陥(以下S/W欠陥)に関する考察/研究/実験を通じて、未だに不完全な研究分野である「S/W欠陥」に関する議論を行います。特にS/W欠陥の先行研究を学習した後、未踏領域である 1)S/W欠陥の分類、 2)S/W欠陥の原因分析と予測モデル、 3)欠陥標本の保存や移転・共有、 4)欠陥のモデリング等について議論を行い、 5)各種技法への利用・適用、 6) 障害予防・予測への応用、 7)新規・派生・保守改変についての利用、 8)ソフトウェア診断学への利用等についても幅広く議論を行います。例えばレビューやテストへの応用、UX特有の欠陥研究等他の様々なコースと連携しながら進めて参りますので、いずれのコースに参画すべきか迷っていらっしゃる方にお勧めのコースになります。

参画に際して特段のスキルや知識・経験は要しません。じっくりとソフトウェアエンジニアリングの新たな試みを「楽しむ気持ち」だけお持ち頂ければ、どなたでも参画可能です。

2.
活動の進め方
  1. 広くオープンディスカッションにて解決すべき問題を特定します。
  2. 適宜演習問題や、考察を通じて、欠陥の分類/分野特定を行います。
  3. メンバーの所属する企業より現場課題を持ち寄ります。
  4. 主査、副主査はメンバーと共に、欠陥研究の考え方、方法論の確立を目指してディスカッションに参画・助言を行います。
  5. 最終的に欠陥研究の論文を(他の一般学会も視野に入れ)作成・発表します。
研究コース6 【NEW】要求と仕様のエンジニアリング
○ 主査 栗田 太郎(ソニー株式会社)
 
○ 副主査 石川 冬樹(国立情報学研究所)
 
○ アドバイザー 荒木 啓二郎(九州大学大学院)
1.
活動のねらい

本コースでは、要求と仕様について幅広く取り上げます。

要求に関しては、アイディアの創出や顧客とのコミュニケーションによる要求の獲得・折衝、分析・文書化・妥当性確認・管理などについて学び直し、改めて考えていきます。これにより、メンバーのそれぞれの現場において、顧客と合意形成することができたり、市場に受け入れられたりするソフトウェアを、効率良く品質高く開発できるようになることを目指します。

何を作るのかを表す仕様は、開発におけるコミュニケーションの基点の一つになる大切なものです。要求を具体化して仕様書として厳密に記述し、更にこれを検証するための方法を根本的に見直していくことについて、メンバーの問題領域に基づいた実践と考察を行います。これにより、曖昧性を排した検証可能な仕様の記述と開発成果物の品質向上を目指します。またこのときに、選択肢として、形式仕様記述言語や形式検証の活用が可能なように支援します。

要求や仕様を取り扱う手法や、それらに関わる成果物に対する品質の評価は、ともすれば「何となく」になりがちです。手法の根底にある思想や明確な指針を学ぶことで、本質的な品質の実現・保証を追求できるようになることを目指します。

また、要求と仕様は密接に関係していて、それらの整合性やトレーサビリティの確保も重要になります。世の中や開発対象、それらに関わる様々な制約や開発の方法が変化していくなかで、要求と仕様の工程を中心とした開発のライフサイクル全体をどのように捉えていくのかも視野に入れます。

本コースでは、要求と仕様に関する課題と、それらを解決するための原則や技術を、対話と議論を通して追求していきます。メンバーは、各自の問題意識と現場にある課題を明確にして目標を定めながら、チームで研究し、最終的な論文を執筆、発表します。

以下はテーマの例です。

  • KAOS などによるゴール指向要求分析
  • BPMN などによるビジネスモデリング
  • UML、SysML などモデリング言語の効果的な活用
  • 日本語や英語による文書の記述と確認
  • VDM などによる形式仕様記述と検証
  • ドメイン特化言語(DSL)の作成と利用
  • アジャイル開発における要求と仕様
  • テストを見据えた要求と仕様のあり方

要求と仕様に関して、基礎から学び直し現場の問題を解決したい方から、先進的な課題や技術に取り組みたい方まで、様々なご関心のある方々のご参加をお待ちしています。

演習コースI ソフトウェア工学の基礎
○ 主査 鷲崎 弘宜(早稲田大学)
 
○ 副主査 猪塚 修(横河ソリューションサービス株式会社)
1.
活動のねらい

ソフトウェアやそれにより提供されるサービスに品質を組み入れて保証し続けるためには、企画や要求から保守に至るまでライフサイクルのあらゆる段階において、理論や経験に裏打ちされたソフトウェア工学技術の活用が欠かせません。本コースは1年間を通して、主要なソフトウェア工学技術の一通りを演習により深く体得する機会を提供します。

前提知識がないからと臆することはありません。ソフトウェア工学を一から学びたい方、現状のソフトウェア開発を改善したい方、スキルアップしたい方など、誰でもふるってご参加下さい。

【本コースのポイント】

  • 代表的ソフトウェア工学技術を「一通り」体得
  • 産学両面に通じたその道の「第一人者」の講師陣による徹底指導
  • とにかく実際に「やってみる」ことで深く理解し記憶
  • 組織を超えた「仲間作り」と情報交換
  • 定例会に加えて複数回の「演習臨時会」を実施するためお得
2.
活動の進め方と留意事項
  • 講師による講義を受講し、演習課題に取り組みます。
  • 講師および主査・副主査は演習や議論を通じて助言と支援を行います。
  • 演習および議論は必要に応じてチーム単位で行います。
  • 事前学習のための課題が出される場合があります。
3.
演習テーマ

以下の演習を予定しています*1。講師など詳細は決まり次第公開します。

  • 見積り
  • 要求工学、要求獲得、要求定義
  • アーキテクチャ設計評価、オブジェクト指向分析設計、モデリング
  • ユーザビリティ、ペーパプロトタイピング
  • レビュー、テスト、メトリクス
  • アジャイル開発

*1 変更の可能性があります。これらのテーマはほぼ全て2015年度に実施し好評を博したものです。2016年度は臨時会を2回追加し、下記の全9回の演習を実施しました。
5月:レビュー、6月:オブジェクト指向分析設計、7月合宿:アーキテクチャ設計評価、8月臨時会:ペーパプロトタイピング、10月:アジャイル開発、11月:テスト、12月:要求工学、1月:メトリクスとGQM、2月臨時会:見積り

演習コースII ソフトウェアメトリクス
○ 主査 小池 利和(ヤマハ株式会社)
 
○ 副主査 小室 睦(株式会社プロセス分析ラボ)
 
○ アドバイザー 野中 誠(東洋大学)
1.
活動のねらい

ソフトウェア品質技術の1つの柱とも言えるメトリクスに特化したコースです。ソフトウェアの品質保証、プロセス改善、開発力向上のためにメトリクスを活用したい方を対象にしたコースとなります。メトリクスの測定方法、分析手法、実践的な活用方法を演習とディスカッションを交えながら学びます。学習内容は、指導陣が執筆した書籍『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』をベースとしていますが、それだけに留まらずメンバーのニーズに即したものを加えていきます。単に分析手法を学ぶだけではなく、指導陣が実際に経験したケーススタディを通して現場での実践をイメージしてもらいます。そして、分析だけに留まることなくアクションに結び付けることが可能なレベルを目指します。また、学んだ内容を職場で実践するためのサポートもします。希望者には、差し支えない範囲で実際のデータ分析結果を見せてもらいながら、直接アドバイスすることも可能です。

2.
活動の進め方

各回、カリキュラムに沿って、講義、演習、ディスカッションを織り交ぜながら進めます。演習ではPCを用いたデータ分析も行います。演習には、Excelを用いたデータ加工やフリーの統計パッケージRを用いた統計手法などが含まれます。ディスカッションでは、学んだ手法を実務で活用する方法について議論します。また、既に取り組んでいる人の事例を紹介しあうことで、実践のためのヒントを掴んでもらいます。

3.
留意事項

1年間を大きく3つのフェーズに分けて進めていきます。各回の具体的なカリキュラムは以下の通りです。


第1フェーズ:メトリクス活用目的の明確化、測定方法の習得

  • メトリクス活用をビジネスゴールに結びつけるための分析技法(GQMなど)の習得
  • 開発工数、開発規模、欠陥といった基本メトリクスの測定、収集方法の習得
  • サイクロマチック複雑度に代表されるようなプロダクトメトリクスの定義や測定ツールを知る

第2フェーズ:データ集計、可視化、統計解析のためのツールの習得

  • Excelを用いたデータ集計、グラフ化、それらを活用したマネジメントや改善のアクションに結びつけるための効果的な可視化スキルの習得
  • 統計パッケージRの基本操作習得

第3フェーズ:様々なデータ分析手法の習得と実践事例を学ぶ

  • 基本統計量、ヒストグラム、検定、相関分析といった統計手法の基礎、および、それらをソフトウェア開発に適用した事例を学ぶ
  • 品質コスト分析、管理図といった品質管理手法、および、それらをソフトウェア開発に適用した事例を学ぶ
  • 見積り、予測を行うための回帰分析手法、および、それらをソフトウェア開発に適用した事例を学ぶ

※ カリキュラムは、必ずしも上記の通りの順番となる訳ではありません。また、ひとつの項目が1回のカリキュラムになるとも限りません。難易度や習得効率を考慮して適宜組み立てています。

演習コースIII 【NEW】セーフティ&セキュリティ開発
○ 主査 金子 朋子(情報セキュリティ大学院大学)
 
○ 副主査 髙橋 雄志(株式会社トレドシステム)
 
○ アドバイザー 勅使河原 可海(東京電機大学)
1.
活動のねらい

近年、異なる製品やサービスがインターネットを通じてつながり、新たなサービスや価値が提供される「IoT時代」が実現しつつあります。一方、異なる製品やサービスがつながることで、安全性の問題が懸念されています。セーフティとは偶発的なミス、故障などの悪意のない危険に対する安全を示すのに対し、セキュリティとは、悪意をもって行われる脅威に対しての安全を示します。

今年度より「セーフティ&セキュリティ開発」をテーマとしたコースを新設いたします。

本コースは、セーフティやセキュリティの要求抽出や脆弱性分析、妥当性を確認する方法について学びます。尚、「セーフティを守れるセキュリティ」の観点で、企画・要求分析段階からの主要なセキュリティ手法の演習を中心に行います。セーフティとセキュリティは品質保証にとっても大変重要なテーマです。

実務経験豊かな講師による講義を受け、演習により深く体得する機会を提供します。メンバー同士のディスカッションを通じて考える力を身に付け、演習や研究によって自社のこれからの開発、品質保証に役立つ成果を修めることをねらいとします。

2.
活動の進め方と留意事項
  • 講師による講義を受講し、演習課題に取り組みます。
  • 講師および主査・副主査は演習や議論を通じて助言と支援を行います。
  • 演習および議論は必要に応じてチーム単位で行います。  
  • 事前学習のための課題が出される場合があります。
  • セーフティやセキュリティに関する特別な知識や経験は必要ありませんが、実開発現場における問題意識をお持ちの方を歓迎します。
  • システム・サービスの開発者、機器開発者、品質保証業務者に向いている内容ですが、情報セキュリティを学びたい方、異なる分野のセーフティを知りたい方など、どなたでもご参加可能です。
3.
講義や演習の内容と、グループワークのテーマの例[予定]
  • セーフティ・セキュリティ開発のポイント
  • アシュアランスケースを用いたセーフティやセキュリティの妥当性確認概論
  • セキュリティ要求の保証概論と機能要件の作成
  • STAMP/STPA等のセーフティ手法
  • PCIDSSとセキュリティ設計
  • IoTとその標準動向
基礎コース ソフトウェア品質保証の基礎
○ 主査 相澤 武(株式会社インテック)
 
○ 副主査 真野 俊樹(SQA総合研究所)
岩井 慎一(株式会社デンソー)
1.
活動のねらい

ソフトウェアの品質保証に新たに取り組まれる方、改善や改革を目指している方を対象に「ソフトウェア品質保証の基礎」を習得することをねらいとしています。実務経験豊かな指導講師による講義と、講師とメンバーおよびメンバー同士のディスカッションを通じて、考える力を身に付け、自分自身のスキルとすることを目指します。

最近数年は、本コースを足掛かりに翌年に研究コースへ参加するメンバーも出てきており、SQiP研究会の入門コースとしても位置付けられます。

2.
活動の進め方

各回、前半は講義、後半はグループディスカッションとします。前半の講義では、ソフトウェア品質保証の基礎技術について、当該技術の専門家による講義を行います。講義の中では、必要に応じて演習も行います。主な講義テーマは、ソフトウェアの品質管理概論、品質マネジメントシステム、品質改善/改革技法、ソフトウェア生産管理技術、品質データ分析技術、レビュー技術、テスト技術、組込みソフトにおける品質保証、ソフトウェア品質管理の実際などであり、『ソフトウェア品質知識体系ガイド(SQuBOK®)』の知識領域の多くをカバーします。

後半のグループディスカッションでは、各回の講義の内容について、メンバーの事例発表や他の企業のメンバーとのディスカッションを通じて、自社の改善に役立つ情報や知見を交換します。また、当該テーマに関する問題点と改善提言をまとめます。

なお、本コースは、定例の例会に加え、2回の特別例会を行う予定です。各回、下記スケジュールに沿って実施します。

13:00 ~15:30 講義
15:30 ~18:00 グループディスカッション
3.
各回の活動の進め方

第1回(5月)

  • オリエンテーション、メンバーの自己紹介
  • 「ソフトウェアの品質管理概論」の講義

第2回(6月)~第9回(1月)

  • 2016年度(前年度)講義テーマ一覧に沿った講義及びグループディスカッションを行う。なお、1月の同時間には最終報告会と全体のまとめを実施

第10回(2月)

  • 他分科会の成果発表聴講
  • グループディスカッションの成果について、全体の成果発表会にて発表

●2016年度(前年度)基礎コース講義テーマ一覧

テーマ 内容
1 ソフトウェアの品質管理概論 ソフトウェア品質管理の概要として、ソフトウェア品質の捉え方、品質管理のポイント等について説明する。
2 品質マネジメントシステム ISO9001 やCMM / CMMI 等ソフトウェアの品質マネジメントシステムについて説明する。
3 ソフトウェア生産管理技術
(プロジェクト管理技術)
ソフトウェア生産におけるQCD の管理手法や技術について説明する。
4 品質改善/改革技法 品質の改善/改革を進める上でのポイントや狙いどころ、技術等について説明する。
5 品質データ分析技術 品質データの分析技法(統計手法等)や品質データの収集/分析/評価の事例等について説明する。
6 レビュー技術 デザインレビューのポイント、技術、進め方等について説明する。
7 テスト技術 テスト項目設計技法、テスト実施のポイント等について説明する。
8 組込みソフトにおける品質保証 携帯端末、情報家電、車載機器等組み込みソフト領域が急拡大していることを踏まえ、その特性を踏まえた品質保証のポイントを説明する。
9 ソフトウェア品質管理の実際 代表企業におけるソフトウェア品質管理の事例を発表し、各種技術が実際にどのように適用されているかを習得する。
10 まとめ  
実践コース 品質技術の実践
○ 主査 飯泉 紀子(株式会社日立ハイテクノロジーズ)
 
○ 副主査 本研究会指導講師全員
 
○ アドバイザー 足立 久美(株式会社デンソー)
清水 吉男(株式会社システムクリエイツ)
1.
活動のねらい

IoT、SoSの時代の到来です。製品やサービスは、単独の技術でなく複数の技術を組み合わせた複雑なものになってきています。つまり、課題解決にあたり複数の技術を使いこなせるエンジニアが強く求められる時代になったということです。実際のソフトウェア開発においては、品質良く作る方法論とそれを確認する方法論の両者を駆使して、早期に品質問題を解決することが求められています。そこで、多様な品質技術を状況に応じて活用し多面的に課題を解決することができるエンジニアの育成の場として、実践コースを新設します。

本コースでは、過去にSQiP研究会等で論文を執筆したり経験発表をしたことのある人を対象に、分科会やコースの垣根を越えてスキルアップをサポートします。習得した知識や技術を組み合わせて、現場にある複数の要因が絡んだ問題を整理し解決する技術を身につけましょう。これは、確実に個人および組織の競争力に繋がります。
副主査は本研究会の全指導講師があたります。メンバーが定義した課題や考案した解決策、そして解決策の実践について相談することができます。

特定の技法の適用がわかるようになった人の次のステップとして位置付けているため、参加の条件を次のように設定します。

  • 論文執筆あるいは発表の経験があること(社内外、公私を問わず)
  • 自身あるいは組織で解決したい問題が明確であること
  • 自律的に研究を進められること

※定員(5名程度)を超える応募があった場合は、選考させていただく場合があります。

2.
活動の進め方

取り組むテーマは、各自が設定します。まず参加申込時に、問題を提示していただきます(「テーマ説明書」専用フォームあり )。過去に執筆した論文あるいは発表資料を1つ提出してください(これは取り組むテーマに関係していなくても構いません)。問題分析・課題形成を自主的に行い、研究会で進捗を報告し議論します。解決策の検討では、特定の技法にとらわれず多面的に施策を検討します。この間、主査・アドバイザーやメンバーとの議論に加え、必要に応じて特定の専門領域の有識者(本研究会の指導講師)からアドバイスを受けます。最後に、考案した施策を実践・評価して論文にまとめ発表します。

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SQiPは、ソフトウェア品質管理技術・施策の調査・研究・教育を通じて、実践的・実証的な
ソフトウェア品質方法論を確立・普及することにより、ソフトウェア品質の継続的な向上を目指します。

 
 
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