受賞の対象
デミング賞大賞は、デミング賞(これまでのデミング賞実施賞、デミング賞実施賞中小企業賞、デミング賞実施賞事業部賞、およびデミング賞事業所表彰)を受賞した後、受賞年度(受賞の年の1月から12月まで)を含め3年以上、組織環境の変化の中で「TQM」を継続して重点的に実施し、着実かつ効果的に組織目的を達成しつつある企業、機関、事業部、事業所、本部などの組織(以下、組織という)に対して年度賞として授与されます。
具体的にはデミング賞委員会より示されている
デミング賞を受賞できる組織とは
TQMにより、次の3項目を実現している応募組織に授与されます。
- A)
- 経営理念、業種、業態、規模及び経営環境に応じて、明確な経営の意思のもとに積極的な顧客指向の、さらには組織の社会的責任を踏まえた経営目標・戦略が策定されていること。また、その策定において、首脳部がリーダーシップを発揮していること
- B)
- A)の経営目標・戦略の実現に向けて、TQMが適切に活用され、実施されていること
- C)
- B)の結果として、A)の経営目標・戦略について効果をあげるとともに、将来の発展に必要な組織能力が獲得できていること
をいかに重点的・継続的に実施されたかに審査の重点がおかれています。また、経営にインパクトを与える品質創造、従業員満足度の向上、環境問題への取り組み、国際化、社会的貢献などについての「TQM」への新しい活動があれば、それが試行レベルのものであっても歓迎します。しかし、この部分は「あれば評価する」ということであって、受賞のための必要条件ではありません。
受賞組織には、賞状およびデミング賞大賞メダルが授与されます。デミング賞大賞の審査はデミング賞審査委員会が行い、その授賞はデミング賞委員会が決定します。