応募のおすすめ
「総合的品質管理(Total Quality Management、以下、TQMという)」の実施には始めはあっても終りはありません。永遠に継続し発展させるべきものです。
特に最近は、顧客満足、従業員満足、社会貢献、社会的責任、環境問題などの重要性がますます増大するとともにスピードと変革、選択と集中の時代ともいわれ、国内外の政治・経済が激動するなど、組織を取り巻く環境のインパクトが大きくなっております。このため経営のあり方の変革が必至となり、当然のこととして、「TQM」の実践において対応すべき課題にも著しい変化が見られます。
すでにデミング賞を受賞され、受賞時に確固たる品質保証体制を確立された組織であっても、受賞後数年も経過すれば、製品の多様化、新製品の開発、新規事業の展開など事業の規模・内容の変化に対し、品質保証体制を適応させ改革していくことが必要であります。このためには、継続的で実践的な教育訓練により、デミング賞受賞後に昇格された管理職や入社された新人の方々を育成していく必要があります。
デミング賞受賞組織が、このような社内外の状況変化に対応し、経営にとって一層効果的に「TQM」を実施するためには、デミング賞大賞に応募されることが、極めて有効であります。このことは、過去の受賞組織の例からも明らかであります。
デミング賞を受賞された時に、デミング賞大賞の受賞を目標に掲げることにより、「TQM」の停滞やマンネリ化の防止と一層の発展も期待されます。すでに、これまでに2度にわたり受賞された組織も複数あらわれています。このように、デミング賞を受賞された組織にあっては、必ずデミング賞大賞に応募されるようおすすめします。より多くのデミング賞受賞組織が、デミング賞大賞を「TQM」の継続的・重点的推進のツールとして役立てていただけることを期待しております。