研究分科会は、本研究会活動の中心であり、参加メンバーが主役で開催月の7回全ての回で実施します。
分科会の構成は、「メカ」や「エレキ」といった技術領域のボーダーレス化に伴い、「材料」や「マネジメント」「システム」など、信頼性技術の原理・原則的な色合いの濃い構成にしています。
第14年度 実践!信頼性・品質技術研究会(RQ研究会)
活動内容
本研究会はメンバーおよび運営委員により構成されています。
活動年度は毎年5月に始まり翌年3月に終了します。
本研究会のメンバーは、下記の研究会(例会)に参加して、研究活動を行うことができます。
1.全体研究会
メンバーと運営委員が一堂に会する「全体研究会」では、特別講演、質疑応答を通じてメンバー相互の啓発、交流を図ります。
全体研究会は「特別講義」を中心に6月と1月の2回開催します。
信頼性技術・信頼性管理・製品安全などに関して長年実践されている企業や大学の方をお招きし、信頼性・製品安全に関連するタイムリーな話題をご提供します。
年 | 過去特別講演テーマ、講演者 |
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第13年度 (2023年度) |
再発防止の質向上のための視点と進め方 小杉 敬彦 氏(SQCテクノサポート 代表) |
機械・構造系製品の信頼性について 田村 優 氏(元日産自動車(株)、元河西工業(株) 常務役員) |
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第12年度 (2022年度) |
信頼性物理ベースの考察で次世代の信頼性課題に対応 門田 靖 氏((株)リコー 先端技術研究所 HDT研究センター 設計基盤開発室 シニアエキスパート) |
品質不祥事を起こさせない実効的な方策とは~「日本品質」への信頼を取り戻すために~ 南波 裕樹 氏(大成設備(株) 常勤監査役) |
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第11年度 (2021年) |
ソフトウェア品質の実際 小池 利和 氏(ヤマハ(株)品質保証部 グローバル品質戦略グループ 主幹) |
「マニュアル」をなめるな!職場のミスの本当の原因 中田 亨 氏(中央大学 大学院理工研究科 客員教授) |
2.研究分科会
「研究分科会」では、参加されるメンバーのみなさんが抱える様々な信頼性に関する諸問題について、事実やデータを交えて運営委員とともに議論します。問題を正確に把握し、具体的な改善策や解決方法を考えていくといった実践的な信頼性の展開を図るのが大目的です。
したがって第1 ~第4の分類は、あくまで主として議論したいテーマであり、関連して改善したい内容に発展したり、一見脇道にそれたように思える議論を自由闊達に交わすことも、本分科会においては重要なことと考えています。
また、第4研究分科会は品質保証担当者、責任者が集い、QA・QCに関する情報交換が活発に行われています。
3.テーマ別分科会(講演・ワークショップ)
「テーマ別分科会」は、「研究分科会」とは別の視点から選定した信頼性・品質保証テーマについてのワークショップです。自由な発想で運営委員・メンバーから提案していただいた興味あるテーマの中から、3~5のテーマを設定し、希望の「テーマ別分科会」に参加します。また、メンバーからの要望があれば、2つの研究分科会による「合同分科会」を開催することも可能です。2020年度は第1研究分科会と第2研究分科会、第3研究分科会と第4研究分科会による「合同分科会」を開催し、両分科会にまたがる領域のテーマについて議論を深めることができました。
「テーマ別研究会」「合同分科会」ともに、通常の研究分科会と同じくメンバー参加型で、事例やデータを持ち寄って議論をします。自分の属している「研究分科会」以外の研究分科会メンバーや運営委員と、異なる側面から信頼性の諸問題を議論し、解決方法を考えていくことができ、見聞を大いに広めることができます。
●「テーマ別分科会」実施テーマ | ●「合同分科会」実施テーマ |
第13年度(2023年) | 第12年度(2022年) | ||
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技術伝承、キャリア形成、ジョブローテーション | 輸送、保管環境における不良事例と信頼性担保 | 体系的に捉える分析技術 | 信頼性試験/評価のあるべき姿(その試験条件の由来や根拠は?) |
信頼性試験(短期試験方法と兆候精査手法) | エンドユーザーや顧客設計による意外な使われ方 | 技術伝承 | ワイブル分析の活用 |
システム制御とその評価(AIのかかわり方、そしてChat GPT) | 官能評価の活用について | DXの基礎から応用/各社の取組と世間相場の比較 | 設計プロセスの改革(DX、運用効率化、市場データIT化) |
品質不正につながるヒヤリハットと未然防止 | 品質データの活用と蓄積 | 過去トラの活用 | 品質問題の実効性のある未然防止策 (失敗学、なぜなぜ分析、FMEAなど) |
第10年度(2020年) |
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材料分析、故障解析 |
品質人材育成 |
魅力ある品質保証部 になるためには ~DXへの取り組み~ |
4.見学会(企業・団体への見学会)※コロナ禍の状況を鑑み企画検討中
「百聞は一見にしかず」という言葉通り、座学だけでは幅広い知識は得られません。時には外に出て、信頼性や品質に関連する最新の技術や設備、他社の取り組み等に実際に触れることも有効です。
「見学会」では、企業や公的機関の研究所、機体整備工場や分析/評価装置メーカなどを訪問し、見学とディスカッションを行うことで知見を高めます。一般の見学は受け入れていない施設であっても、本研究会のメンバー向けに特別に公開していただける場合もあります。日常の仕事の中では得られない経験をする絶好の機会となること、請け合いです。