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第52回 全日本選抜QCサークル大会(小集団改善活動)

全国の優秀実践事例から人材育成、技術・技能の伝承などを学ぶことができます

賞名 サークル名 受賞ポイント
最優秀賞 えむ~ず 「常笑サークル」のめざす「笑顔」「一体感・連帯感・達成感」はQCサークル活動の「エネルギー源」となり、挑戦することが 「習慣」となる活動はQCサークル活動の「原点」になると考えます。メンバーの特徴、サークルの弱点、めざすべきリーダーの役割、チーム目標をよく整理して、活動計画を立て、年度ごとに、チームの課題を整理し、関係部署との連携強化、QC手法の習得・活用、 全員の力結集、主力が抜けても強いサークルをめざしたことは良いお手本です。また、リーダー出向後の合同サークルの取り組みは、 関係部署との連携の在り方として大いに参考になります。
改善の取り組みは、手順に沿って、データに基づき実証的に、また、経験を踏まえて論理的に展開されており、計数値ではなく計量値によるアプローチは納得性、説得力があります。
マッチング
全員参加で、すべての活動が、メンバー主体、メンバー目線で追求されており、女性・高齢者がイキイキ働ける 職場つくりは他部門にとっても参考になります。一体感の無いメンバーが一緒に取り組める身近なテーマ(禁煙問題)を探して取り組んだことはチームワーク作りの第一歩となりました。問題(困りごと)を共有する「マッチングボード」が活動に活かされ、問題の優先順位をエルゴノミクスを用いた作業姿勢評価シートで見える化したことで活動に取組み易くなりました。
改善の取り組みは、手順を踏んで実証的に進められ、目標も定量評価により設定しました。対策に当たって、他部署に出向いて勉強し、後工程に配慮して合同会合を実施するなどの姿勢は大いに参考になります。
おきあがりA
めざすサークル像をはっきりさせてメンバーと共有することは活動を進める上で不可欠です。人の入れ替わりによって新旧メンバーで2極化したサークルを融合させるために、新旧メンバーのペア制で作成する「おきあがりファイル」、「ペア制」など情報共有の工夫を 積み重ね、更に、活動を「自分ごと」にするために担当工程に責任を持たせて「マイ工程作戦」で、リーダー主導型から全員参加型の 活動をめざしたことは大いに参考になります。
改善の取り組みは、三現で、実証的に、現状把握、要因解析・検証、真因の追究、対策の立案・実施が進められました。そして、 関係部署やメーカーを巻き込み、他課とのペア制も導入し、検証を重ね、2つ目の事例では、「経年劣化」だと諦めずに要因を追求し、適正交換ゾーンを定めて、設備の停止時間「ゼロ」を実現した姿勢は大いに参考になります。
運営特別賞 ターゲット メンバーの意見を集約した「みんなの目標達成ボード」、みんなでPDCAサイクルを回して若手に技能と知識を伝承する「ターゲットタイム」、ベテラン・中堅の「ひもくじでのペア結成」など様々な工夫によって、若手・中堅・ベテランで三極化したサークルメンバーの気持ちと力をうまくまとめて活動を進める原動力とし、自主的に考えて行動できる「考動」サークルへ変身させました。そうした 運営の工夫により、ベテラン・中堅は若手に教える責任感と自主性を高め、それにより若手は技能と知識を吸収し、双方が成長し、 サークル全体がレベルアップさせたことは大いに参考になります。
改善特別賞 リペアマン
改善の取組みは、現状把握、要因解析、対策立案、対策実施と検証が5ゲン主義を軸に、データに基づき実証的に進められました。
また、関係部署を巻き込み、多角的に、FMEA、CAE解析を行い、SQC(統計的品質管理手法)も用いて、三位一体、四位一体で、 各所の協力を得ながら、きめ細かい検証を重ねました。2つ目の事例においては、ありたい姿を定量的に捉えて成功シナリオを多角的に検証し、粘り強く、きめ細かい検証結果をもって、ハードルの高い本社設計部と繰り返し折衝して承認を得ることに繋げたことは大いに参考になります。
審査委員長賞 perfect P-men シニア・中堅・ベトナム人実習生という多様性のあるメンバーが、職場の五大任務【QCDSM】をめざして、本音で困りごとを話題に できる機会を作り、改善する楽しさを体感していくという考え方と、「もぐもぐタイム」「コロナ禍のTeamsグループチャット」はじめ多岐に亘る仕掛けは、メンバーによる目標共有や、コミュニケーション・チームワーク向上の参考になります。特に、技能実習生も ともに職場が一体化した活動を行い改善する取り組みは、多様性への対応、目標の共有という観点でQCサークル活動にとって極めて重要です。これからも多様化したメンバー全員で活動し、更なる改善につなげていくことを期待します。
NAKATEGAWA 新しい仕事をきちんと立ち上げる、良い製品を作るという強い思いをメンバーで共有したことで、設備の整備・作業方法について、 いろいろな知恵が湧き、工夫も生まれたという経験が、QCサークル誕生と活動に繋がり、IE手法、FTAなども勉強しながら、自然とQCサークル活動の基本(PDCA、SDCAサイクルを回す)に辿り着きました。このように、プロジェクト活動においても、新しい仕事を立ち上げ良い製品を作るというメンバーの強い思いがあれば、QCサークル活動の考え方やツールの活用、そして、QCサークルの 誕生と活動に繋がることを教えてくれました。これからもメンバー全員が仕事と製品の質を上げるという思いを持ち続け更なる改善に取り組んでいくことを期待します。
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