
BC
94.BCからはじまった品質管理とのかかわり<2024年01月17日>

大阪公立大学
高木 修一(128BC・O)
高木 修一(128BC・O)
2015年10月~2016年3月開催の128BC・Oに書記として参加いたしました。大阪市立大学(現:大阪公立大学)の経営学研究科で後期博士課程3年生をしているときでした。品質管理は全くの専門外で学んだこともなかったのですが、指導教官の太田雅晴先生に推薦を頂き受講することになりました。全く素養のない文系学生を推薦してくださった太田先生の度量には敬服するとともに、勇敢にも受け入れてくださった日科技連の方々には今でも深く感謝しております。
BCでの勉強(授業、宿題、ST)はついていくのに必死だったと記憶しています。数学が大嫌いな典型的文系学生ですので、ギリシャ文字や数学記号の読み方も怪しい状況でした。関数電卓も初めて購入しました。そのような受講生でしたので、講義内容についてすべてを理解したというレベルでは全くありません。正直申し上げれば、現在も「腑に落ちる」レベルで理解できているか怪しいところもあります。しかし、数学を忌み嫌っている文系学生でもそれなりに真面目に取り組めば最後までついていけるところは、BCの講義内容や講師の質が高いことの証かと思います。
BC終了後は有志の勉強会であるSQC部会に参加させていただきました。基本的にベテラン参加者の方々の議論を聞く専門でしたが、幾度かはQC検定1級の解説作成なども行いました。怠け者の私にとってはSQC部会が統計的品質管理の勉強継続のきっかけになっており、非常に助かっております。最近は本業との日程調整が難しい場面もあり常連ではなくなりつつありますが、それでも品質管理の知識を確認・改善するよい機会となっております。
BCとSQC部会でのご縁から、QC検定に関する書籍の分担執筆や通信講座、QCS(品質管理シンポジウム)などにもかかわる機会を頂きました。これらを通じて、品質管理にかかわる第一線の実務家の方、品質管理分野における伝説級の方など、いろいろな方々に出会うことができ非常に楽しく感じております。
私にとってBCは品質管理を1から学ぶ場であり、さらには人生の転機であったと思っております。私は工学、ひいては理系ですらないため、BCがなければ品質管理にかかわることはありませんでした。BCを受講したことで品質管理のコミュニティに接することもでき、様々な方と出会う幸運にも恵まれました。まだまだ若輩者ですが、BC講師などを通じて少しでもご恩返しができればと思っております。
最後になりましたが、BC修了生の皆様のさらなるご活躍を祈念いたします。困ったことがあれば、SQC部会など、BCのコミュニティをご活用いただければ幸いです。


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