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第1回 事務・販売・サービス〔含む医療・福祉〕部門
QCサークルグランドチャンピオン大会(小集団改善活動)

事務・販売・サービス〔含む医療・福祉〕部門における職場の活性化と人材育成に関する日頃の活動成果を発表する大会です

第1回事務・販売・サービス〔含む医療・福祉〕部門 グランドチャンピオン大会
審査結果発表時の説明

 

各支部推薦の15サークルの皆さん、発表、有り難うございました。今日の本番はもちろん、本番に向けての準備も大変だったことと思います。発表に向けての準備にご協力、ご支援いただいた皆さんも含めて、誠にお疲れ様でした。
只今、審査結果に基づき、各賞の発表を行いました。
いずれのサークルも、支部推薦を受けて出場いただきましたが、それぞれに他の範となるべき活動を行っていることは言うまでもありません。最優秀賞、優秀賞、審査委員長のいずれであっても、受賞によって、更に、活動の良いところを伸ばし、活動の継続とレベルアップをめざしていただくこと期待しています。

大会冒頭の本部長挨拶にありました通り、今回の第1回グランドチャンピオン大会の趣旨はJHS部門の活動の普及・活性化をめざすために、臨機応変なメンバー編成、テーマ選定が一般的なJHS部門には、運営事例より、改善事例を前面に出して、活動内容を発表いただく機会を提供することです。それに伴って、審査基準など関連する規定類を改定し、JHS/SGHの区分も再整理しました。発表された皆様におかれては、応募・発表要領、審査基準の変更に対応して本日の本番の発表に臨んでいただき、感謝申し上げるとともに、大変お疲れ様でした。
尚、念の為申し上げておきますが、従来通り運営事例中心に改善事例と両方を同じウェイトで発表いただく場合は、例年11月に開催されています全日本選抜大会に、JHSかSGHかは問わず、どの職種、業種も、今まで通りエントリーいただけます。
さて、本日の15サークルの発表ですが、いずれも、各支部推薦により、支部代表の栄誉あるファイナリスト(いわゆる決勝進出者)として、第1回グランドチャンピオン大会の発表に臨んでいただきました。
審査委員会としましては、事前に提出された「支部からの推薦書」「要旨集」「ワンポイントシート」を読み込んだ上で、本日の各サークルの発表を聴かせていただきました。
審査基準は、本部長賞の応募規定の審査基準にあります通り、
(1)改善内容 60点(全日本選抜大会は40点)
(2)活動の継続性・発展性 20点(全日本選抜大会は40点)
(3)発表内容の分かりやすさ 20点(変わらず)
(4)上記以外の観点 (10点以内)
今回、新しく設けられたのは、「上記以外の観点」ですが、これはグランドチャンピオン大会が想定している事務・間接部門、更には日本の産業の4分の3を占めるサービス業は、極めて多様性が高いと思われますので、目からうろこ、コロンブスの卵のように、「そんなやり方もありますね」といった予想外の創意工夫があり得ることを想定して、「多様性」「新規性」「先進的取り組み」を評価するためです。全体100点は変わりませんが、10点以内で加点があり得るということです。
各サークルの発表は、内容的には、それぞれ、創意工夫された活動により、確かな成果を挙げており、サークルの運営や、その活動及び成果は甲乙つけ難く、いずれのサークルも、これからのサークル活動の参考になる取り組みやヒントにあふれていました。そして、JHS部門らしく、働き方改革や働きがいなど「無形」の価値の実現をテーマにした活動報告が増えました。
審査に当たっては、各サークルが、限られた時間と説明資料によってではありますが、特に、改善活動のPDCAサイクルをどう廻し、どのように成果をあげたかを、結論だけではなく、テーマ選定、改善活動、成果の確保といったプロセス、そして、活動によってメンバーがどう成長し、今後の活動の継続性・発展性にどう繋がったかが分かるように、論理的に分かりやすく説明していただけたかを審査させていただきました。
サークルによっては、テーマの選定や活動の成果について、その取り組みの背景やプロセスの説明が情報やデータという面で必ずしも客観的でなかったり、十分でなかったり、成果について、結論のみであったり、成果の説明があまり論理的でなかったり、そのために、活動のPDCAサイクルや今後の継続性が分かり難かったりするところがありました。
そして、活動の継続性・発展性という観点では、改善事例を前面に出した報告であっても、活動によって、メンバーの技術や能力がどう向上し、サークルがどう成長したかという視点が必要ですが、残念ながら、説明が不足しているサークルもありました。
3年余りのコロナ禍は、QCサークル活動に様々な影響を与えたはずですが、各サークルの発表は、コロナ禍の真っただ中の活動でありながら、歩みを止めず工夫しながら取り組み、まさにウィズコロナで、いずれもしっかりとコロナ禍を乗り切ってきた成果にあふれていました。これは、コロナがもたらしたピンチをチャンスに変えた結果であろうと思います。
どうか、各サークルの皆さんは、コロナ禍の経験を今後のQCサークル活動(小集団改善活動)に活かしていっていただきたいと思います。
本日の発表の中で印象に残ったことをいくつか申し上げたいと思います。
一つ目は、発表のための活動にならぬように、議事録と活動報告書を一体化し発表資料作成時間をほぼゼロにするという具体的な工夫を行って今回の発表に臨んだというサークルがありました。QCサークル活動は発表が目的ではありませんので、本来の形の活動に戻す意味で大いに参考になります。ぜひ他サークルの皆さんも活動や発表準備の参考にしていただきたいと思います。
もう一つは、各部門から選抜されたメンバーで全社活動の推進に取り組んだサークルがありました。これは、部門横断的なテーマに取り組む際に大変参考になるメンバー編成方法だと思います。メンバー編成における工夫としては、合同サークルの活動も互いの業務に対する理解と連携を深めるのに有効だと思います。
それでは、審査結果に基づいて、「最優秀賞」、「特別賞」、「審査委員長賞」については、本日、この場で、主な受賞ポイントをコメントさせていただきます。
尚、本日発表された全サークルに対して、少し時間をいただきますが、審査委員から、本日発表いただいた各サークルの活動について、「良かった点」、「更に良くするために」という主旨のコメントをお送りする予定ですので、参考にしていただきたいと考えています。
今後とも、各サークルとメンバーの成長と、活動の更なる発展を期待しております。

以上

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