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セミナー

役員のための品質経営セミナー

【ハイブリッド開催!】役員への品質教育の決定版!~顧客価値の創造、価値を実現するイノベーション~

講義1:経営におけるTQMの役割とその活用

中條 武志 氏(中央大学 理工学部 経営システム工学科 教授)

経営環境が大きく変わる中、持続的な成功のためには、組織として変化に迅速に対応できる能力を強化する必要があります。TQM(総合的品質管理)は、顧客・社会のニーズを満たす製品・サービスの提供を目的に、プロセスの管理・改善を、全部門・全階層の参加を得て行うことで、経営環境に適した効果的・効率的な組織運営を実現する方法です。
本講義では、TQMの原則や中核となる活動について体系的に紹介し、経営にどう活用するのがよいのかについて考えます。

 

 

企業講演1:DMG森精機の品質経営

森 雅彦 氏(DMG森精機(株) 取締役社長)

工作機械は製品の品質を決定づけるうえで大きな役割を担っています。
機械の特性上、納入後20年以上に及ぶ使用を前提としていることから、品質維持による改善改良に絶え間なく取り組んでまいりました。
また、社会における環境対応の中でより精密な機械、技術の需要が生まれており、求められる精度はミクロン単位からサブミクロン単位へと高まってきています。
高品質な工作機械を使えば使うほど世の中全体の加工精度も上がることから、工作機械が果たす役割は従来以上に広がっていると考えます。
本講演では、TQM の導入と実践による、全社一丸となった品質経営への取り組みについて
ご紹介します。

 

企業講演2:トヨタの品質経営

佐々木 眞一 氏((一財)日本科学技術連盟 理事長)

トヨタは創業者の豊田喜一郎が日本に自動車産業をと始めた会社で、当初はお客様にご迷惑をお掛けすることも少なくありませんでした。喜一郎は自ら故障車の現認と修理に赴きお詫びをすると共に原因の分析と改善をしました。
まさに品質経営を実践していたと言えます。今日お客様の価値観が大きく変化し車はお客様が価値を創出する為の手段となりました。車の良さだけではお客様の期待にお応えできません。お客様が価値を生み出すプロセスに寄り添い価値を共創することがこれからの品質経営となります。豊田章男社長がモビリティカンパニーになると宣言し新しい時代の品質経営に取組み始めました。その為に必要な新たな組織能力の獲得活動を紹介いたします。

 

企業講演3:デミング賞挑戦を通じた顧客価値の提供で『品質至上』を実現
        ~次の100年へバトンをつなぐために~

石原 光章 氏(アート金属工業(株) エグゼクティブアドバイザー)

当社は長野県上田市を拠点におく、自動車など内燃機関用ピストンの専業メーカです。
創業100年にあたる2017年に自動車業界の大変革期に対応するため、(株)アイシンと経営統合したことがデミング賞へのチャレンジのきっかけとなり、2020年にデミング賞を受賞することができました。
振り返ると、TQMの理解不足からいかに組織的な活動ができていなかったかに気づかされ、必死に取り組んできた3年間でした。
今回は、デミング賞の挑戦を通じ今一度顧客志向を強く意識し顧客価値を再認識することで組織能力を獲得するまでの活動を説明します。
また、将来の経営ビジョン達成に向けて、さらに組織能力を向上し、持続的な成功を実践する戦略シナリオ策定に至る過程についてもご紹介します。

 

講義2:企業における品質経営の進め方

狩野 紀昭 氏(東京理科大学名誉教授)

TQMは、全社的努力を必要とする経営戦略の実現に役立つユニークな管理手法であり、顧客指向のISOに対して、顧客指向とともに利益確保をめざしていることを具体的にご説明します。
競合優位としての品質を、顧客の基本要求への適合・顧客満足・顧客歓喜に区分し、今日の経営における位置づけを明らかにし、TQMの仕組み・具体的な手順など、経営に役立つTQM推進の実際について、各社の事例を踏まえてお話しします。

 

 

*所属・役職は2021年6月14日現在のものです。

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