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セミナー

役員のための品質経営セミナー

【初・オンライン開催】
役員への品質教育の決定版!~顧客価値の創造、価値を実現するイノベーション~

講義1:経営に貢献するTQM

長田 洋 氏(東京工業大学名誉教授)

2008年の世界大不況から脱出し、過去最高の利益をあげる日本企業が増加していますが、世界大競争時代の中、企業をとりまく環境は依然として厳しい状況にあります。
このような環境変化に対応しながら、日本企業は持続的成長を遂げなければなりません。
このために本講義では、企業の経営課題を解決し顧客価値を創造するTQM(総合的品質経営)の考え方、方法論と経営の飛躍をもたらすイノベーション(革新)を創出する戦略的方針管理について豊富な事例をまじえ、解説します。

 

企業講演1:「お客様にとってなくてはならない存在となるために」
      コマツのブランドマネジメント(顧客価値創造)活動

大橋 徹二 氏((株)小松製作所 代表取締役会長)

コマツは「品質と信頼性」の追求を基本とし、お客様に満足して頂ける製品・サービスを提供し
つづけることで、市場や販売を拡大してきましたが、新興国の技術レベルの向上により、製品の
品質格差が縮小し、差別化が困難となってきており、差別化のための「何か」を見つけることが
重要となっています。コマツはその「何か」を「顧客との関係性」とし、お客様にとって「コマツでなくてはならない度合い」を高めるための活動を「ブランドマネジメント(顧客価値創造)」活動として2007年より推進しています。この活動は、「顧客と共に価値を見つけ出し、顧客の信頼を得ていく活動」と位置付け、お客様のビジネスに深く入り込み、共に考え、お客様でさえも気づかなかった価値を見つけ出し、それをコマツの総力を挙げて達成していく活動です。この活動を通じて、「お客様から選ばれ続ける存在」となるとともに、お客様と共にコマツも成長していくことを目指しています。

 

企業講演2:トヨタの進める品質経営

佐々木 眞一 氏(トヨタ自動車株式会社 元副社長)

製品やサービスの良さだけではお客様のご期待に沿えない。
お客様の価値を創造する、お客様の課題解決を行う等、新しい企業活動が必要となってきました。自動車業界でも100年振りの変革期と言われ、C.A.S.E(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)等がキーワードとして挙げられています。
いよいよホワイトカラーの力量が企業存続の決め手となる時が来たと言えます。
しかし、ホワイトカラーの企業に手戻りやムダが多い実情が課題です。
製造現場に比べ業務の標準化効率化が進め難いホワイトカラーの仕事の改善にチャレンジしているトヨタの品質経営を紹介いたします。

 

特別講演:「品質不正とTQM」

狩野 紀昭 氏(東京理科大学名誉教授)

準備中






 

 

企業講演3:シロキ工業における品質経営の取組み
      ~新生シロキビジョンの達成を目指したTQM活動の推進~

岡部 均 氏(シロキ工業(株) 代表取締役社長)*2019年デミング賞受賞

当社はドアサッシ、ウインドウレギュレータ、シート機能部品などを主要製品とした自動車部品メーカーです。2016年4月にアイシン精機株式会社と経営統合し、車体事業の競争力強化を図って参りました。そして、これを機に策定した「新生シロキビジョン2021」達成を目指してTQM活動を導入してきました。その中で自動車産業の「100年に一度の大変革期」を品質経営度向上の絶好の機会と捉え、顧客価値を追求した事業戦略の構築、品質保証や人財育成のしくみづくり等により組織力を向上して参りました。
その成果として経営統合に伴う諸問題を解決し、収益をV字回復させることが出来ました。更に中期経営目標の達成を見通せるようになり、2019年度デミング賞を受賞出来ました。これらの取組みを通して得られた仕事の進め方や社員の意識変革などについてご紹介させていただきます。

 

 

講義2:企業における品質経営の進め方

狩野 紀昭 氏(東京理科大学名誉教授)

TQMは、全社的努力を必要とする経営戦略の実現に役立つユニークな管理手法であり、顧客指向のISOに対して、顧客指向とともに利益確保をめざしていることを具体的にご説明します。
競合優位としての品質を、顧客の基本要求への適合・顧客満足・顧客歓喜に区分し、今日の経営における位置づけを明らかにし、TQMの仕組み・具体的な手順など、経営に役立つTQM推進の実際について、各社の事例を踏まえてお話しします。

 

 

*所属・役職は2020年4月現在のものです。

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