品質革新賞の審査・表彰
審査の方法
品質革新賞の審査は、日本品質奨励賞審査員認定委員会が委嘱している品質革新賞審査員(以下、革新賞審査員と略記)3名(うち1名を主査とする)によって行われます。
審査は、原則として、 書類審査及び現地審査によって行います。
1) 書類審査
書類審査は、提出された日本品質奨励賞・品質革新賞推薦・応募申込書及び推薦・応募テーマに関する内容説明書により行います。
書類審査の結果、表彰の要件を満たさない場合は、書類審査保留とし、日本品質奨励賞委員会は推薦・応募者に対してその理由の説明を文書で行います。
提出された書類だけでは推薦・応募テーマの内容が把握できず、現地審査に進むのがよいかどうかの判定が困難な場合は、追加書類を提出していただく場合があります。
書類審査が合格した場合、革新賞審査員は
- (1)
- 現地審査の日程
- (2)
- 現地審査のための事前質問事項
- (3)
- 現地審査の前に確認すべき事項
- (4)
- 現地審査スケジュール(案)
を協議・決定し、事務局はその内容を審査対象者(候補者)に伝えます。
2) 事前打合会
事前打合せは原則として実施しませんが、審査対象者(候補者)が希望する場合は、現地審査予定日の概ね1か月以前に1時間程度の事前打合会を行うことができます。事前打合会で情報交換する事項を例示します。
- (1)
- 書類審査で特定された事前質問事項
- (2)
- 書類審査で特定された事前に確認すべき事項
- (3)
- 審査のスケジュール、具体的進め方など
この打合会では、推薦・応募時に提出された書類で説明しきれなかった事項、どのような点が審査されるのか、そのポイント、審査スケジュールの構成などについても確認します。
3) 現地審査
現地審査は、原則として、 内容説明、現場調査、質疑応答により構成されます。
内容説明は、審査対象者(候補者)が推薦・応募テーマの説明を行い、その説明に関する質疑を行います。現場でのデモンストレーションなども内容説明に含めます。内容説明時間は60分程度を目安とします。
現場調査は、内容説明で説明された品質マネジメントの仕組み・手法・思想について、現場で使われている資料や実態などを閲覧して行う審査です。現場調査時間は60分程度を目安とします。
質疑応答は
- (1)
- これまでの質疑で審査対象者(候補者)が回答を保留していた事項
- (2)
- 革新賞審査員がこれまで質問できなかった事項
- (3)
- これまでの質疑で十分に明らかにできなかった事項
についての質疑です。質疑応答時間は40分程度です。
ここに示した時間は一応の目安で、審査の対象となる仕組み・手法・思想の種類・複雑さなどによって時間配分が異なります。
革新賞審査員が、現地での審査が必要でないと認めた場合は、書類審査のみ、又は審査対象者(候補者)を招聘しての審査もあり得ます。