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BC-News(BC講師からのメッセージ)
BC

95.BCで得た知識・経験が大きな財産に<2024年03月25日>

日本エステル株式会社
天満 悠太(128BC・O)


 私は128BC・Oを卒業しました。ちなみに、先に掲載されている大阪公立大学 高木氏とはBC同期(班別研究のグループも一緒)です。
 
 入社して間もない頃、会社の試験報告書で実験計画法を知りました。昭和60年代に手書きで作成されたL8直交表による実験の報告書でした。当時、単因子逐次実験しか知りませんでしたので、8回の実験で得られる情報量の多さに驚嘆しました。何としてもこの手法を習得したいと部署長に懇願してBCに参加させてもらいました。
 
 念願叶ったBC第1月目の初日、意気揚々と会場入りしましたが机に置かれたテキストの量に愕然としました。“最低でも優秀賞を獲得する”と部署長に宣言していましたのでやるしかありませんでした。そこからの半年は大変でした。テスト前日は徹夜、宿題は毎月速達で提出していたと思います。
 
 BC賞こそは逃しましたが、なんとか有言実行できました。せっかく得た知識を風化させないためにSQC部会に2年弱参加させて頂きました。第一線でご活躍されているエンジニアの方々や大学の先生と議論できる貴重な機会であり、品質管理の勉強を継続するモチベーションのためにも、月に1度仕事を早退し、愛知から大阪まで自費で通いました(現在は参加できておりません…)。その後、ST委員にお誘い頂き、BCに携わらせて頂いております。私以外のST委員は品質管理や統計学の分野でご活躍されている方々ばかりですので、場違いを重々承知しつつも、品質管理に関する知識を得る大変貴重な機会ですので必死にしがみついております。
 
 仕事では研究開発部門に所属しており、主に実験計画法や多変量解析を使用しています。実験計画法では計画の段階でいつもあれこれ考えてしまい、実験に取り掛かるまでに時間がかかってしまいますが、強力なツールですので有用なデータを得ることができています。最近では、実験計画法に関する社内講師を務めたり、日常的に品質管理に関する相談を受けたりするようになりました。BCで得た知識・経験が仕事において大きな財産になっていると感じます。
 
 昨今、どこの企業も人材不足ですので、これまで以上にBCを卒業された皆様にはテキパキと華麗に問題を解決されることを職場から期待されていると思います。BCで学んだ手法・マインドは今後ますます重要度が高まるはずです。是非とも勉強を続けて頂きたいと思います。ご活躍を祈っています。
 
 最後までお読み頂きありがとうございました。

 
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