
受講レポート:統計解析のためのExcel活用テクニック<2023年09月11日>

データを業務で活用しようとするときに、Excelは身近で手軽なツールです。
統計解析の関数も多く備えており、データを統計処理してグラフを作成するなど、視覚化のための機能も充実しています。
一方、これを実際に業務で活用するためには、統計の知識と、Excel関数に対する理解とテクニックが必要です。
これらの、Excelを実務で統計解析に活用する上でのテクニックを紹介するセミナーが、「統計解析のためのExcel活用テクニック」です。
本セミナーへ、受講レポートをお寄せいただきましたのでご紹介します。
「統計解析のためのExcel活用テクニック」セミナーを受講しましたので、内容と感想についてご報告いたします。
■セミナー概要
2023年7月1日~7月15日に、「統計解析のためのExcel活用テクニック」(オンデマンド)を受講する機会を得ましたので、本セミナーの概要、学び、気づきをご報告します。
まず、本セミナーを学んで最もよかった点は、「統計解析の復習と新たな気づきをごく短時間で得られたこと」です。
私は飲料製造・販売メーカーにおいて、新商品の香味評価方法の設計、実査、解析を行うグループに所属しています。解析では、Excel等複数のソフトウェアを用いることが多いのですが、業務では、最終的に必要な数値のみを確認することが多く、私自身、解析の過程を深掘りすることが少なく、統計解析の基礎ができていないと感じていました。Excelであれば基本的な使用法には習熟しているため、より理解が進むのではないかと考え、本セミナーを受講しました。
本セミナーはオンデマンドセミナーであり、講義動画(4コマ、計3時間30分)を視聴しながら、事前にダウンロードしておいた講義用Excelデータを用いて実習を行います。別途、講義の重要なポイントがまとめられたPDFデータも用意されており、セミナー終了後の再学習の一助になると感じました。
内容は以下のとおりです。データの要約、グラフ化といった統計解析の基本手法から始まり、Excelのひとつの関数やグラフでは表現できないデータについては、いくつかの手法やExcelアドインの分析ツールを用いて導き出す手法を学びました。受講完了後には、講義用Excelデータに加筆された完成版をダウンロードすることが可能で、講義の振り返りが進みました。
■受講してよかった点
(1)統計解析の復習が短時間でできたこと
統計解析の復習には、自分で資料を探す時間が必要ですが、統計解析の基礎を学ぶための資料、講義が準備されているため、速やかに学習することができました。 講義内容についても内容の詳細を記述したPDFデータがあるため、セミナー終了後の再学習も容易だと感じます。
(2)今まで知らなかったExcelの活用法を学べたこと
Excelに用意された関数やグラフを単独で用いた場合でも、ある程度のグラフ作成、統計解析は対応できますが、組み合わせを行わないと難しいときが多々あります。また、統計解析を行う前に、データの文字列入れ替え、並べ替え、データのコード化を地道な手作業で行っていたこともありました。本セミナーでは、Excel関数や機能を組み合わせることで、幹葉図やドットプロットの作成方法を学べたこと、VLOOKUP関数によるデータのコード化、TRANSPOSE関数による行列の転置など、工夫することで解析結果を可視化したり、解析を効率化する手法を学べました。
■受講することで解決できたこと
(1)Excelを用いた統計解析を再学習するための基礎ができたこと
本講義でいただいた資料や気づきがコンパクトにまとまっているため、再度学習したいときに活用させていただきたいと思いました。
(2)便利な機能、関数を業務に活かせたこと
本講義で得た新しい関数(VLOOKUP関数)を早速業務に活かすことで、コード化の効率を上げることができ、より速やかな報告書の作成に繋げることができました。
■おすすめポイント
(1)統計解析手法の初学者に非常に向いている
講義内容が丁寧で資料も豊富なことから、統計解析の基礎を理解しやすいため、新入社員や異動してきたばかりのメンバー等、統計解析の知識が浅い方にお勧めです。
(2)Excelの使い方に習熟したい方
本講義は統計解析のセミナーですが、Excel活用テクニックのセミナーでもあるため、統計解析を学びながら、データ集計の効率化が習得できるため、統計解析の基礎が身についている方にも、新たな気づきが得られるものと感じます。
「統計解析のためのExcel活用テクニック」は、オンデマンド形式のセミナーです。
期間内ならば何度も動画を見返すことができますので、より深く知識を身に付けることができます。



藤井 智(ふじい さとる)
アサヒ飲料株式会社 商品開発研究所 商品評価グループ
略歴:2008年アサヒ飲料㈱入社、2021年に品質保証部より現部署へ異動、今に至る。

