BC
82.先輩BC受講者からの伝言<2023年02月23日>
元・株式会社村田製作所 鱠谷佳和
(65BC・O卒)
(65BC・O卒)
皆さんはBC受講後どれぐらいの年数がたったでしょうか?まだあまり時間がたっていない人は、まず統計手法を実践の中で出来るだけ使ってほしいと思います。必要性を感じないような場面でも練習と思って使い慣れてください。BCは多くの時間を統計手法の勉強に費やしています。しかし実践なしではすぐに使えなくなります。早いうちに慣れることが重要です。
BC受講後かなり仕事の経験を積んでいる方々は、時々BCの統計手法以外の部分を勉強し直してみてください。BCには統計手法以外に品質管理の各種考え方・方法論もたくさん含まれています。これらは概念や考え方の話ですから、BC受講時には何となくわかった気になっていたのではないかと思います。しかし本当はこの部分の理解はかなり難しく、仕事で実践することが出来るようになるには相当な追加の勉強・経験が必要となります。
品質管理の考え方・方法論は、顧客に提供する価値を効果的・効率的にマネジメントするものです。製品品質だけでなくサービス品質にも適用できます。製造業は、顧客に直接提供するのは「モノ」ですが、本当はモノを通じた顧客への価値提供(サービス)であるという意味でサービス業とも言えます。それに加えて、その「モノ」の提供に付随する、納期、数量、技術、その他各種顧客要求(潜在的要求も含めて)に応えてゆくというサービスも重要な顧客価値提供です。ここにも品質管理の考え方が通用します。そしてその顧客価値提供活動を支援する組織の各種間接機能の仕事の質マネジメントについても品質管理の考え方・方法論が通用します。
更に、変化する社会環境の下、常に顧客価値を生み出し続け、供給し続けられるような経営を行うための、リーダーシップ、企業理念、人材育成、組織、それらの基盤となる組織風土などについても多くの視点、方法論を提供しているのも品質管理です。TQM思想や、デミング賞・日本経営品質賞で審査している領域などは、切り口や重点の置きどころは少しずつ違いますが、まさに経営品質向上のための考え方・方法論です。
BC資料には上記のような、顧客価値創造、仕事の質向上、経営品質向上につながる品質管理の考え方がちりばめられています。もちろんその内容を自分なりに腹落ちする形で理解するには、BC資料だけでは不十分です。人はある重要な「コト」を説明するのに、その人が最も分かりやすいと思う切り口をしたり表現をしたりします。しかし他の人にとって人が最も分かりやすいと思う切り口をしたり表現をしたりします。しかし他の人にとって分かりにくいケースがたくさんあります。そのため分かりにくいケースがたくさんあります。そのため他他書籍、書籍、他の人達他の人達ととのの議論、議論、実務実務経験経験、、そしてそして他の人の仕事を他の人の仕事をよくよく観察し観察し、、自ら自らもも考え考えるるこことと等等がが必要必要です。それらを通じて自分なです。それらを通じて自分なりのりの考え方・方法論考え方・方法論がが次第に次第に明確になって明確になってきます。きます。そのその後後もう一度もう一度BCBC資料資料をを勉強して勉強してみるみると、と、「あっそうか。これはこういうことを言っているのだ。」と「あっそうか。これはこういうことを言っているのだ。」と多くの多くの納得する納得する部分が部分が見つか見つかるると思いますと思います。。その時にやっと自分が実践できる知恵となるのです。その時にやっと自分が実践できる知恵となるのです。
〈お問い合わせ先〉一般財団法人 日本科学技術連盟 品質経営研修センター 研修運営グループ
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