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BC-News(BC講師からのメッセージ)
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7.「BCで育てられました」<2016年09月28日>

近畿大学 理工学部 機械工学科 教授 岩崎日出男 
品質管理セミナー・ベーシックコース 大阪クラス・幹事長 
 
 
●大学での品質管理との出会い 
私は、大学3年の時、専門科目として「品質管理」を履修しました。教科書は日科技連出版の「入門品質管理」で1年間30週の講義でした。教授はヘビースモーカーで90分の講義中に2回の喫煙タイムをとり、教壇でプカプカ煙を撒き散らしていました。当時は教室内でも喫煙がゆるされていました。喫煙タイムが終わると冬でも窓を開け排気をしたものです。 
 
卒業研究は花田伝教授の指導を受けました。花田先生は、1BCの講師をされたそうで、日本の品質管理の父と称される石川馨先生に講義をされたことを自慢げに話されたこともあります。花田先生は、アジア生産性開発機構の依頼でインドをはじめ東南アジアに広く品質管理の普及活動を行い、海外を飛び回っていました。 
 
私は、その講演用の原稿やテキストの作成をよく手伝わされました。管理図の作成では、「打点の大きさがよくない」「バランスがよくない」「線が細い」などなどの指導の下で、同じデータで約200回の書き直しをさせられたこともあります。 
 
また、花田先生は関西地区の多くの企業に品質管理、生産管理の指導に行っておられました。その中のいくつかの企業には、私もかばん持ちで同行させていただき、現場に入ってストップウォッチで作業時間の測定などを実習したものです。それらの経験は今も役立っています。若いときは何でもやらなければなりません。 
 
座右の銘(1)「誰もができる仕事を誰もができない仕事にする」 
 
●BCとの出会い 
近畿大学の助手時代に33BC・Oへ書記として参加しました。もう40年も昔になります。それまで、ある程度品質管理の知識はあると思っていましたが、BCの講義内容のレベルの高さについていくのがやっとでした。毎月の宿題には1週間ほどの解答日数が必要だったと記憶しています。 
 
BC修了後は若手講師たちでα(アルファ)会を結成し、ベテラン講師に追いつけ・追い越せと月1回の勉強会をはじめました。α会は近畿大学の米虫節夫先生をリーダーに関西大学の宮下文彬先生、同じく関西大学の澤本崇先生、太成学院大学の坂元保秀先生など今もBC講師として活躍されているメンバーが多くおられます。このときの仲間は貴重な人脈として財産になっています。 
 
座右の銘(2)「もう一度あの人と一緒に仕事をしたいといわれるひと」 
 
●品質を学ぶことは人間力を高めること 
製品やサービスを提供する活動は、常に消費者やお客様の立場に立った品質を第一に考えた行動が最優先されるべきです。品質第一とは「常に消費者の立場に立った品質を最優先とし、使用時に於いて満足され魅力を感じてもらえる製品やサービスを提供することを目的とする考え方」です。相手の立場に立って考え、行動することは、人が生きていくうえで最も重要な要素であります。品質の意義を正しく理解することは人間力を高めることにつながると信じています。 
 
BCを修了された皆様方は、今までにない新しい世界を感じられたに違いないと思います。この経験を、仕事のみでなくこれからの人生に有効に活かす工夫と努力を期待しています。 
 
座右の銘(3)「コミュニケーションは相手の話を聞く力」 

 
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