事業詳細
講演会
講演会

【賛助会員特典】2021年度 月例講演会

第1回 月例講演会

 

ヒューマンエラーの認知科学
重森 雅嘉 氏 (しげもり まさよし)
静岡英和学院大学短期大学部 現代コミュニケーション学科 
短期大学部部長 教授 心理学博士


【講演概要】
今やるべきことが十分に注意を向けて実行すべきもの(記憶の制御処理的な取り出しに基づく行為)であるのに、急がされたり、注意が他のことにそれたり、注意を向け続けられずにぼんやりしたりしたために(注意の限界)、その状況で普段よく行うパターンや簡単なパターン(エラーパターン)が無意識に実行されてしまう(記憶の自動処理的な取り出しに基づく行為)のが、うっかりミス(ヒューマンエラー)です。すなわち、ヒューマンエラーの基本的なメカニズムは、制御処理と自動処理の競合という記憶の問題と必要時間と容量、持続時間の制約という注意の問題の相互作用なのです。
このようなメカニズムを踏まえた上で普段の作業を振り返ると、ヒューマンエラー防止の難しさやヒューマンエラー防止のためのヒント(気づき)が見えてきます。
ヒューマンエラーの防止が難しいのは、普段の我々が、作業や日常生活の多くの行為の中で制御処理と自動処理の恩恵に預かっているからです。たとえば、普段繰り返し行うような行為は無意識の自動処理で実施することで、限りある注意資源を節約し、効率良く作業をしたり、生活を送ることができます。また、慣れていない行為や難しい行為も自動処理化されるまで繰り返さなくても、注意を向けて制御処理を行うことにより柔軟に実施することができます。このように普段、効率良く、柔軟に作業を行えたり、日常生活を送るためのシステムである制御処理と自動処理が、同時にヒューマンエラーを引き起こすメカニズムでもあるために、ヒューマンエラー防止は難しいのです。
講演では、上記のヒューマンエラーのメカニズムとそこから導かれるヒューマンエラーに対する「気づき」をデモ実験を交えて15個紹介します。これらの「気づき」は、今からそれを行えばヒューマンエラーがなくなるというものではありませんが、日常の作業の中でのヒューマンエラーの発生に気づくきっかけや、ヒューマンエラー防止を考える上でのヒントにしてもらいたいと思います。


【プロフィール】
1991年3月 立教大学文学部心理学科卒業
1997年3月 学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程(心理学)単位取得退学
1997年4月 財団法人鉄道総合技術研究所基礎研究部安全心理研究室研究員
2013年3月 公益財団法人鉄道総合技術研究所人間科学研究部安全心理研究室主任研究員退職
2019年4月 静岡英和学院大学短期大学部現代コミュニケーション学科教授(現職)

専門
産業・組織心理学、認知心理学、認知科学、人間工学、ヒューマンエラー、事故防止、事故分析
 

開催概要

開催日 2021年4月19日(月)14:00~15:45
 

プログラム

時間 内容
14:00~15:05 主催者挨拶
14:05~15:35 講演:ヒューマンエラーの認知科学
15:35~15:45 日科技連事業のご紹介

お申込み

回数・日程 開催方式 申込み
第1回 4月19日(月) ライブ配信 終了
 

問い合わせ先

問い合わせ先
広報・国際センター 広報・国際グループ
TEL:03-5990-5846  FAX:03-3344-3022  E-Mail:jusepr@juse.or.jp
ページトップ