事業詳細

第1研究分科会 材料・部品解析分科会

主 査:
杉谷 全令
副主査:
大西 久男
委 員:
木村 忠正、平本 抽

私達は故障の再発防止や未然防止を図るには、材料・部品レベルの解析を通して機能の発現や劣化のメカニズムを理解することが重要と考えています。そのために、先例に学ぶこと、異なる視点での議論を通して解析の道筋をより多く持つことがとても有効です。本分科会では、参加者が直面している問題を持ち寄ることで、材料・部品の劣化のメカニズムや挙動にまで遡った議論を通じ、解決のヒントを自ら見出すことができます。貴社の目前の問題は他社も同様に抱えている、あるいは、他社では既に経験し解決した問題に類似していることも多いからです。

そこで本分科会では、「材料」と「部品」に視点をおき、

● 各種の材料・部品における故障/劣化のモードやメカニズムの解明、対策
● メカニズム解明に必要な解析/計測の技術や信頼性評価方法と実務のノウハウ

について、持ち寄られた問題の背景を共有したうえで、より良い解析や評価の道筋、結果の妥当性や品質保証への活用について、下記の分野での議論を展開します。

(1) 故障/劣化のモードやメカニズム
腐食、磨耗、マイグレーション、ウィスカ、光劣化、変色、アウトガス、クラック、疲労破壊、界面剥離等

(2) 解析技術/計測技術
表面観察(SEM、AFM…)、表面分析(XPS、AES、EDX…)、化学分析(FT-IR、GC-MS…)、各種物性計測等

(3) 信頼性評価方法
温湿度試験、熱衝撃試験、疲労試験、混合ガス腐食試験、耐候(光)性試験など、故障/劣化のモードやメカニズムに応じた各種再現試験、統計手法等

本研究会の目的は、分科会参加者全員が事例や質問を持ち寄り、議論を深めることで、目の前の問題を解決するヒントを得ることや、ご自身の業務で出会う課題に向き合う時の知見を蓄積することです。年度初めに提供できる情報と受け取りたい情報を列挙して議論したいテーマを定め、定例会のスケジュールを作りますが、突発的な問題の提供も歓迎です。
“Give & Take”の精神で、参加者全員がお互いの知見や経験を提供し議論することで理解を深めることができるように運営してまいります。積極的なご参加をお待ちしております。

第2研究分科会 部品・デバイス(電子部品)分科会

主 査:
山口 浩二
副主査:
三井 直人
委 員:
伊藤 卓也、横川 慎二、瀬戸屋 孝、冨塚 健一

本分科会は、エレクトロニクス製品に使用される部品に焦点を当てた研究分科会です。
デバイス・電子機器・ユニット・材料の各メーカ、企業それぞれの立場から、本音で議論できるクローズドでユニークな分科会です。
運営委員は、国内デバイスメーカ、電子機器メーカの品質・信頼性について豊富な経験を持った方々が担当し、参加されるメンバーは、設計・技術・生産・購買・品質保証・品質管理を実践している技術者の方々で構成されています。
取り扱うテーマは、「部品・デバイスの品質・信頼性技術全般」です。

(1) 定例テーマ討論
初回に討論したいテーマを発言いただき回ごとの主テーマを定めます。2回目以降は、そのテーマに従って、自社での取り組みや事例などを発表し合う形式で討論を進めさせていただきます。内容によって、本分科会で十分に討論がしきれない
場合は、テーマ別分科会や他分科会との合同討論の実施などで、柔軟に対応させていただき、幅広い討論を行います。

(2) 緊急テーマ討論
直面している電子機器や電子部品で起こっている品質・信頼性の具体的な問題を持ち寄っていただき、幅広い知見に基づき、報告書に明記されることのない真の原因や、その解釈、波及性など多角的な議論を行っています。
事前に課題を分科会のメーリングリストで発信いただければ、参加メンバーが未公表情報を持ち寄り、活発な議論も行われています。

(3) 討論テーマのご紹介
昨年度、様々な議論を行いましたが、そのキーワードの一例をご紹介します。
● 各種部品固有の品質・信頼性(LED・コネクタ・パワーデバイス・コンデンサ等)
● 認定制度・生産終了品の対応方法・海外部品の採用と諸問題
● セットメーカと部品メーカとの相互理解・情報共有
● 評価を廃止/緩和するための考え方(ESDマシンモデル・過剰品質スペック)
● 信頼性試験・加速試験・市場環境予測の問題

研究会は、参加いただくメンバー皆様が主人公です。議論内容を持ち寄ることによって、研究会を通じて相互理解を深め、多様な知見から問題解決力を身につけていきましょう。発信する情報は、期待を上回る知識として返ってきます。

第3研究分科会 機器・システム分科会

主 査:
岩下 健児
副主査:
門田 靖
委 員:
原島 瑞靖

本分科会では機器システムメーカの立場から、優良な製品をお客様に提供するための技術的研究を責務としています。
しかし、システムは品質・信頼性の高い部品・材料を使えば信頼性が確保されるとは限らず、また品質・信頼性が並な部品・材料からでも、高信頼性システムは構築可能です。
すなわち部品の信頼性の総和を超える信頼性を達成することが、システムの信頼性技術者の醍醐味です。
対象となるシステムをどのように捉えるか?について、各種電子機器・メカトロニクス製品・住宅機器・自動車などの産業領域を対象とし、業界をまたがり横断的に、この高信頼性システム設計に対する課題解決に向けた議論を行う分科会です。
論議を通して、多岐にわたる分野やそれぞれの業界の知見に触れることは、参加されるメンバーの気づきとなり、メンバーの課題解決の一助となることでしょう。
 
論議対象としては、以下に示すような信頼性技術全般を扱っており、参加メンバーが持ち寄ったテーマを元に機器やシステム全体を対象に活発な議論を行い、課題解決の糸口を見つけてきました。
 
(1) 信頼性設計など
機器やシステム全体の信頼性を維持するために、設計段階から秩然と信頼性を造り込むためのプロセスや構成部品メーカや共同開発メーカとの協業における課題。
 
(2) 信頼性評価など
妥当性の検証として故障率や寿命を測る基本的手法や、製品開発期間短縮化の中での信頼性試験の在り方、変化するお客様の使い方、環境要件の変化などの評価条件を決めるうえでの課題。
 
(3) 製品安全など
信頼性や品質の延長にある製品安全問題に対しての世の中の動向や各社の取り組み方、フェールが起きても安全にかかわる重大事故に波及しないか、あるいは、如何にフェールを起こさないかなど、安全設計に関する課題。
 
今年度も、JISの定義にあるように個体の組合せであるシステムの信頼性について、より踏み込んだ論議ができればと思い
ます。
 
*システムとは?
「所定の任務を達成するために、選定され、配列され、互いに連係して動作する一連のアイテム(ハードウェア、ソフトウェア、人間要素)の組合せ」

第4研究分科会 品質保証分科会

主 査:
山下 恭幸
副主査:
菊地 克之
委 員:
岡本 直樹

製品の信頼性確保には、固有技術だけでなく、品質管理手法・標準化に代表される管理技術も重要です。本分科会では、固有技術的側面が強い他分科会に対し、品質保証活動に関する内容や品質管理・信頼性技術手法等の管理技術的側面を取り扱います。もちろん、直面する固有技術に関する課題・問題解決策も議論します。
2017年度の参加者の皆様は、各社のコーポレート及び事業の品質保証部門に所属されている方達です。全社として品質保証活動を推進するうえでの悩みや事業の品質保証についての悩みをテーマに、各社の取り組み事例を紹介いただきながら改善のヒントを持ち帰っていただくようにしています。主な討議テーマは以下のとおりです。

(1) 品質保証体制/品質保証活動
品質保証活動は製品開発から日常管理までの各段階で各部門が活動を行っています。
ISO 9001:2015や車載用のIATF 16949:2016等、第三者認証が必要なQMSの構築は勿論ですが、各社で品質保証に関する規定を持ち、品質保証活動の中で継続的に改善を図ることが非常に重要です。如何に品質保証活動のPDCAを回しスパイラルアップを図るかをテーマに議論します。
品質保証体制全般(品質保証部門の組織体制や統制構造)、再発防止(監査・過去トラDB)、未然防止(開発プロセスにおけるDR・ゲート管理等の製品保証計画)、市場品質情報処理(体制・システム)

(2) 品質・信頼性設計技法
品質保証活動では欠かせない以下の手法について、上手な活用の仕方をテーマに議論します。
再発防止手法(なぜなぜ分析・FTA・過去トラDB等)、未然防止手法(設計・工程FMEAやDRBFM・SSM等)、統計的品質管理手法、信頼性技術手法(ワイブル解析等)、リスク分析手法

(3) 品質技術者の育成と品質管理教育
人材育成は、目標や成果のはかり方について多くの会社で悩まれています。各社で行われている品質人材育成プログラムや品質管理教育を技術伝承や人材不足というような視点から議論します。

本研究会のような異業種も含めた各社の品質保証部門の方達が集まる研究会は少ないと思います。
是非ご参加いただき、明日の品質保証部門のありたい姿などを一緒に議論しましょう。
ベンチマークや技術研鑽の場として、皆様のご参加をお待ちしております。

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