・ 不適合の定義では、ISO全体評価において、「定義が曖昧である」と「法規制からの・ 不適合の把握では、認証取得効果において、「現場から報告されないものがある」と・ 是正処置・再発防止では、認証取得効果において、「同じ場所・同じ事象の再発を防・ 是正処置のMSへの反映では、認証取得効果において、「現場処理で終わることが多 53 ©JUSE ISO Center 成果への影響 成果への影響の分析は付属資料11に詳しく示してある。ここでは、分析結果からの要点を簡潔にまとめる。 逸脱、マネジメント運用上での不具合も含む」と間で有意な差があり、より広い範囲を含む定義を定めている組織のほうが高い評価を下している。 「潜在化しているものも報告される」、「報告する文化が醸成されている」との間で、さらには「顕在化したものはすべて報告される」と「報告する文化が醸成されている」との間で有意な差があり、いずれでも高度化された不適合把握が実現されている組織のほうが高い評価を下している。ISO全体評価においては、「現場から報告されないものがある」と「報告する文化が醸成されている」との間で、また「顕在化したものはすべて報告されている」と「報告する文化が醸成されている」との間で有意な差があり、高度に不適合把握が実現されている組織のほうが高い評価を下している。 ぐ取り組みがある」と「違い場所・違う事象でも再発を防ぐ取り組みがある」との間で有意な差があり、是正処置・再発防止が高度化されている組織のほうが高い評価を下している。ISO全体評価においては、「同じ場所・同じ事象での再発を防ぐ取り組みがある」と「同様の原因から生じる可能性を防ぐ取り組みがある」との間で有意な差があり、是正処置・再発防止が高度化されている組織のほうが高い評価を下している。 い」と「関連文書・手順へと反映している」、「MS全体の改善に活用している」との間で、また「レビューして、効果の判定を行う」と「MS全体の改善に活用している」との間で有意な差があり、MSへの反映を高度化している組織のほうが高い評価を下している。ISO全体評価においては、「レビューして効果の判定を行う」と「MS全体の改善に活用している」との間で有意な差があり、MSへの反映を高度化している組織のほうが高い評価を下している。 この分析結果は、不適合および是正処置に関わる諸活動がすべて連動していて、活動を高度化するように相互に作用し合っていることを、また活動が高度化されることで、不適合と是正処置における課題をより明確に把握でき、こうした活動の改善に結びつくため、高い組織的な成果を生む出すことが明らかになった。
元のページ ../index.html#59