J-Clubマネジメントシステム・セルフアセスメント 診断結果 全体報告 2023年度
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・ 環境・状況把握および情報分析・課題抽出で、「ISO事務局中心」といった初歩的な・ 経営・事業戦略との関連付けで、「製造およびサービス提供中心」から「全社的な統・ 課題重要度の設定で、「重要度判断なし」から「事業戦略」へと成熟化することに応・ 課題設定での時間軸で、「時間軸なし」から「長期志向」へ成熟化することに応じて、 22 ©JUSE ISO Center 体制から「全社的」な対応に成熟化することに応じて、経営・事業戦略と関連では、「全社的な統合」といった、戦略との統合へと進んでいく傾向がある。同様に、課題の重要性では、事業戦略との関連性を考慮した基準を設定して判断する傾向をもつようになり、課題設定の時間軸でも長期志向を持つ傾向を示す。さらに環境変化への対応では、事業計画の変更に応じて対応するように、事業戦略との連動で柔軟性を高める傾向を示す。 合」に向けて成熟化することに応じて、課題重要度の設定では、事業戦略との関連性を考慮した基準を設定して判断するようになる傾向をもち、課題の時間軸では長期志向を持つようになる傾向を示す。環境変化への対応でも、事業計画の変更に応じて対応するようになる傾向を示す。 じて、課題設定の時間軸が長期志向を持つようになる傾向をもち、環境変化への対応では事業計画の変更に応じて対応するようになる傾向を示す。 環境への対応では、事業計画の変更に応じて対応するようになる傾向を示す。 こうしてみると、組織及びその状況の理解といった計画プロセスでは、すべての活動が成熟化段階という視点からすると、連動していることが理解できる。 成果への影響 それぞれの活動が成果に及ぼす影響をみてみる。すでに分析したように、成果である取得効果とISO全体評価は、因子分析の結果、「認証取得効果第1因子」と「ISO全体評価第1因子」として、ともに一つの変数として捉えられる。 各組織の成果は、この変数として把握でき、それは平均値がゼロ、標準偏差1、分散1となるように、それぞれの組織に対して新たな変数として値が割り振られる。その結果、認証取得効果は最小値-2.1885、最大値3.4607の間で分布し、ISO全体評価は最小値-2.3044、最大値3.8264の間で分布する変数として表されている。だたし、この変数は、元の尺度が1のほうが成果が高く、4のほうが成果が低いという逆転尺度になっているので、最小値のほうが成果を高く評価していて、最大値のほうが成果を低く評価していることになる。 この統合された変数を用いて、それぞれの既述の組織及びその状況を把握するための質問項目において、それぞれの選択がどのような影響を持つかを分析してみる。具体的には、選択肢の影響を成果変数の平均値という形で把握し、平均値の差に有意な差が認められるか否かに基づいて、成果に対する影響の有無を推定する。 分析結果は、付属資料2の「成果との関係 平均値の一元配置分散分析」に分析結果表として示してある。ここでは、その分析結果を要約する形で、計画策定活動の影響についてまとめてみる。

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