J-Clubマネジメントシステム・セルフアセスメント 診断結果 全体報告 2023年度
25/116

① 組織及びその状況の理解 19 ©JUSE ISO Center 4.計画プロセス(Plan) 環境・状況把握(Q1)と分析・課題抽出(Q2) 外部環境や組織内部の状況を把握する方法は、組織によって多様なものがとられている。選択されている方法が分散していることから推測される。経営層だけでなく、営業や経営企画など関連する部署と連携して情報を把握する「全社的」な対応(35.6%)が最も多く、次いでISO事務局を中心に関係部署から情報を把握する「ISO事務局中心」(24.6%)、経営層と協力してISO事務局が情報を把握する「トップの関与」(21.6%)の順になっている。活動・製品およびサービスを提供する関連部署と連携して、ISO事務局が情報を把握している「活動・製品およびサービス提供部門中心」(18.1%)が最も低くなっている。 そうして収集された情報を分析して課題を抽出するステップでも、同じように方法には多様性がみられる。「全社的」(29.7%)な対応が最も多く、これに「トップの関与」(25.7%)、「ISO事務局中心」(24.8%)が続く。「活動・製品およびサービス提供部門中心」(19.8%)が最も少ない。 環境・状況把握と分析・課題抽出の方法がどのように関連しているかをみると、多少のばらつきはあるものの、同じ方法が採られている(付属資料2参照)。情報収集と、情報分析、そして課題抽出のプロセスは連動して実施されていることが理解できる。 経営・事業戦略との関連付け(Q3) 抽出した課題は全社的な課題に結び付ける「全社的な統合」(45.6%)が最も多くて、およそ半分の組織が経営戦略と連動させようとしている。これに次いで、製造やサービス提供機能に課題を結び付けようとする「製造およびサービス中心」(32.4%)が、およそ3分の1と続いている。事業展開へ結び付けている「事業戦略への統合」(15.7%)と現業部

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る