J-Clubマネジメントシステム・セルフアセスメント 診断結果 全体報告 2023年度
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15 ©JUSE ISO Center 認証取得効果の間での関係性をみると、すべてが有意な正の相関を示している。すべての効果は連動していることが理解できる。因子分析でも、取得効果は一つだけの因子によってその関係性が説明でき、その因子は、取得効果の64%を説明できることが示されている。 ISO全体評価 ISOの全体的な評価では、「全社的なMS」(大いにメリットがある34.8%、一部メリットがある60.5%)の構築並びに運用でのメリットが最も高く評価されている。これについで「顧客へのアピール」(大いにメリットがある23.6%、一部メリットがある59.5%)、「二者監査」(大いにメリットがある18.5%、一部メリットがある59.5%)が続く。「入札・取引条件」(大いにメリットがある17.9%、一部メリットがある60.3%)でもメリットがあることも明らかになっている。しかし、そのメリットはMSの構築並びに運用などと比べると、相対的に低いものになっている。 「競合との差別化」(大いにメリットがある9.6%、一部メリットがある50.1%)は、メリットとしては相対的に低く、「海外取引」(大いにメリットがある4.7%、一部メリットがある25.3%)は最も低いメリットとなっている。 評価項目間の関係性をみると、すべての項目間で正の相関を示していて、すべてのメリットは連動していることが理解できる。また、因子分析からもすべてのメリットが一つだけの因子によって説明され、その因子の評価における説明力は47%である。

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