| A会場 |
福井 信二(オムロン(株))
「ソフトウェアプロダクトラインの導入プロセス」
|
シリーズ製品開発時のソフトウェア再利用手法として注目されているソフトウェアプロダクトライン(SPL)の全体像と最新動向を解説する。
将来の再利用に狙った SPL の初回開発は、通常の約1.5倍のコストがかかり、かつ開発リスクも伴う。本セッションでは、特に SPL の導入プロセスについて、その考え方や管理の視点について解説する。
|
パネルセッション
「ソフトウェア品質文化を創った先駆者たちに学ぶ:〜かつての組織的な品質への取り組みが、いまこそ求められる〜」
|
| ソフトウェア品質の確保・向上のために、当たり前のことを確実に実践する。しかし、これが容易ではなく、品質保証制度があっても形骸化している組織が少なくありません。アンチテーゼとしてのアジャイル手法も注目されていますが、かえって品質悪化を招いた事例も散見されます。一方、20〜30年前を振り返ると、同様の課題を抱えていた中、世界最高レベルの品質を達成した組織が存在していた事実があります。問題解決の鍵は、過去の取組みの中にありそうです。組織の品質意識をいかに高め、品質でどう成功するか。本パネルでは、世代の異なる品質の専門家により、今日のソフトウェア組織が抱える品質問題の解決に向けた議論を行います。 |
渡辺 登
「組込みスキル標準の活用」
|
経済産業省およびIPA/SECでは、組込みソフトウェアの開発力強化を推進し、組込みソフトウェア開発の人材育成と活用を目的とした組込みスキル標準(ETSS)の策定を行っている。
2005年5月に正式版のスキル基準、Draftのキャリア基準と教育カリキュラムを公開し、開発現場での利活用推進およびETSSのブラッシュアップを図る予定である。
今回は、2005年組込み産業実態調査の結果も含めETSSの策定背景を説明し、ETSS導入における考慮事項や活用方法例などを紹介する。
|
| B会場 |
藤井 拓
「データで見るアジャイル開発」
|
| アジャイル開発の狙いは, 迅速に, 高品質で, ユーザのニーズにより良く適合するソフトウェアを作り上げることである. そのような目的を, アジャイル開発手法では少数の規範だけを定めることで, チームメンバーの自律性やコミュニケーションを強化することにより実現しようとしている. しかしながら, このようなアジャイル開発が実際にどのように進行するかについてデータはあまり示されていない. 本発表では, このようなアジャイル開発を開発の様々な観点から測定したデータを報告し, アジャイル開発の有効性について論じる.
|
伊藤 雅子
「ソースコードの品質特性定量化の試み」
|
| 静的解析ツールで指摘されるワーニングと品質特性とを関連づけることにより、ソースコードの品質特性の定量化を行う試みである。本定量化手法により、16個のプロジェクトのソースコードの品質特性を定量化した。この定量化した値から、ソースコードの品質特性とプロジェクトの関係を考察する。また、流用改造開発によりソースコードの品質が向上したり低下する様子を発見することが出来た。
|
栄谷 昭宏
「社内標準フレームワークの活用によるQCD改善」
|
近年Java 開発が盛んに行われている中、各社から開発ツールが提供され、そしてまたツールに派生する色々な開発手法も提供されている。しかし、実際のシステム開発の現場では本当に品質向上、生産性向上に役立っているだろうか。現実は開発期間の短期化や、システムの柔軟性をさらに求められるようになり、様々なトラブルが開発中また運用開始後にも発生するようになった。
弊社で実践した手法は、設計から実装、テストまで専門のチームがプロジェクトに参加し、社内標準のフレームワークをベースとした開発を行うことで上記の課題・問題の解決を試みた。その結果として品質の向上、生産性の向上(約20%)がみられた。今回はその取り組み内容ついて紹介する。 |
飯田 卓郎
「CMMISM連続表現で組織に合った改善を実施するために− 脱!レベル取得 −」 |
| 段階表現では、レベル取得のプレッシャーや組織ニーズに合ったプロセス領域が選択できないなどの問題があった。組織ニーズに合わせた改善を実施するために、ビジネス目標、SEPGの活動、トラブル事例などを基盤としたプロセス領域選択は重要なことである。連続表現では、レベル取得のプレッシャーから開放され、組織ニーズに合ったプロセス領域を選択することができる。本論文では、連続表現の有用性を示し、アプレイザル実施で得られた教訓について述べる。 |
| C会場 |
松本 健一
「エンピリカルソフトウェア工学の現状と展望」
|
| ソフトウェアやその開発過程から得られる定量的データに基づいてソフトウェアの生産性や品質の向上を目指す実証的アプローチ(エンピリカルアプローチ)が注目されている.本発表では,文部科学省リーディングプロジェクト「e-Society基盤ソフトウェアの総合開発」の一環として2003年から5年計画で実施されている「EASE(Empirical Approach to Software Engineering)プロジェクト」の活動を紹介すると共に,ソフトウェア開発におけるエンピリカルアプローチの技術的課題について述べる.
|
東野 孝也
「ITサービスの品質向上への取り組み
〜障害対応オペレーションの標準化に向けた検証実験とソリューション〜」
|
ビジネスのITへの依存度が高まっている今日では、システムダウンやオペレーションミスがビジネスに与える影響がますます大きくなっています。しかしながら、オープン系システムは、自由度の高い作りができるため、属人化が著しくなり、ITサービスの品質管理は、難しくなる傾向があります。
本発表では、ITサービスにおける障害対応オペレーションの品質を向上させるために行った実験の紹介と、その成果として開発した障害対応システムの簡単なデモを行います。
|
久恵 直幸
「ITサービス品質を評価する簡易アセスメント手法の開発」 |
| 近年、ITサービスを円滑に提供することは、ビジネスの継続性を維持する上で企業の重要な関心事項になっており、システム管理者、経営者にとってもITサービスの提供能力評価や改善は重要なテーマになっている。本論文では、ITサービスを提供する組織のパフォーマンスを改善する為に、レビュープロセスの中で、ITサービス組織の提供能力を容易に評価し、問題点を把握し、サービス提供プロセスの組織的な改善活動(SIP)につなげる簡易チェックリストの開発についてITサービス組織の評価の枠組みを概観し、評価項目をどのように体系付けたかについて解説する。
|
八城 日出夫
「ソフトウェアの設計工程における定量的品質評価方法」 |
設計工程については、定量的に品質評価する明確な手段が存在しなかった。そのため、工程を進めるための判断がどうしても定性的な観点に陥りがちになり、結果として設計漏れや検討不十分につながることがあった。
本報告では、設計工程における標準開発プロセスであるWork Breakdown Structure(以下、WBS)をベースにした定量的な品質指標(以下、品質判定基準)について説明し、上流工程での品質作り込みのための定量的な品質評価方法について報告する。 |
| D会場 |
安井 昌男氏(清水建設(株))
「要求開発におけるPDCAフレームワーク」
|
| Openthlogyでは要求開発のプロセスとしてPDCAの考え方をベースにしている。また、現在、要求開発アライアンス(ReDA)では、このPDCAをデシプリンズとして縦軸に捉えて、各フェーズを横軸として捉えたフレームワークを検討している。本セッションでは、このフレームワークの概要とデシプリンズとしてのPDCAのうち特にPLANに重点を置いた解説を行う。
|
保田 勝通(つくば国際大学)
「ソフトウェア品質を保証する仕組みと技術の要点」
|
なぜ良い品質のソフトウェアを期限内に作れないのか?
それは開発に対する考え方、仕事への取り組み方が間違っているからである。
設計を手抜きし、テスト工程という名のデバグ作業にどんなに汗水を流しても、うまくいくはずがない。デバグとは手戻り作業である。
それではどうすべきか?ソフトウェア工学に基づく正しい設計により、品質を作りこむことと、品質保証の枠組みを整備し、PDCAをキチンとまわすことである。その要点を述べる。
|
小泉 浩(マイクロソフト(株))
「ITサービスマネジメント ITIL概要の国際標準化動向」
|
| ITはビジネスに活用されるために存在する。一方,現代においては,ほとんどのビジネスはITによる支援なしには運営し得ない。ITは技術としても産業としても比較的若い分野であり,不確定な要素も少なくない。この状況に対処するためITをサービスとしてマネジメントすること及びその技術が必要である。ITIL は高品質なITサービスを実現するためのマネジメントの指針である。ITILは元々英国の政府調達のために開発されたが、現在では各国で広く受け入れられている。またITIL に由来するITサービスマネジメントの国際標準規格としてISO/IEC 20000が近く成立する見込みである。ITIL ではITサービスマネジメントをサービスデリバリとサービスサポートの2つの領域に分けて体系化している。本セッションでは以上に関する情報提供とITILの各プロセスの簡単な紹介を行う。また、ITILを用いたITサービス改善の事例として、マイクロソフト社のIT部門での活用事例を紹介する。
|