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 おかげをもちまして、第24回ソフトウェア品質シンポジウムの 
 定員に達しましたので、参加募集を締め切らせていただきます。 

第24回ソフトウェア品質シンポジウム 終了報告

テーマ

「ビジネスを成功に導くソフトウェア品質
〜ユーザ、ベンダー、組込、エンタープライズの枠を越えて〜」

参加募集ご案内はこちらから
ダウンロードしていただけます。
(PDF*:6MB)
*Acrobat Readerをお持ちでない方は、
こちらからダウンロドできます。


プログラム概要

9月8日(木)

A会場
萩本 順三((株)豆蔵)
 「要求開発 〜Openthologyのコンセプトと特徴〜」
「要求は在るものではなく開発するものである」Openthologyは、そのコンセプトのもとに要求開発アライアンス(ReDA)において検討されているオープンな要求開発方法論である。本セッションでは、高い”品質”の要求開発をめざすOpenthlogyの基本的な考え方や特徴について、プロジェクトの進め方やモデリングを中心とした解説を行う。
岡 大勝(ソフトウェアプロセスエンジニアリング(有) 代表取締役社長)
「要求工学によるプロジェクト管理プロセスの改善」
プロジェクト管理の領域については、PMBOKに代表される知識体系が整備され始めているが、システム開発においては、その品質を左右する「要求」に着目しなければならない。
このセッションでは、プロジェクト管理手法に要求工学を融合させ、システム開発プロジェクトの統合管理を実践するアプローチを紹介する。
有賀 貞一((株)CSK 取締役)
 「ソフトの品質と仕事の品質」
ある本に、昔「Quality」を「品質」と訳したため、「質」の側面としての表現が弱くなったとあった。
ソフトを作る場合にも、ソフト自体をいかに「品質」良く作るかはもちろんであるが、それを作る際の仕事や組織の「質」が、ソフトの品質により大きな影響を与えることが多い。しかしソフトを作る人は時として、仕事の質を上げることが上手でない場合がある。ソフトの品質と仕事・組織の質についてまとめてみたい。
内海 房子
 「ソフトウェア要員の人材育成について」
急速に進展・高度化する情報システムを構築するためには、技術変化に耐えうるスペシャリストの育成や失敗コストをミニマムに抑えるプロジェクトマネジャーの育成が緊急かつ最重要課題である。NECでは、この課題解決のために、ソフトウェア要員の育成環境(適切な評価や制度等)として、個人のモチベーションを高める評価方式を盛り込んだ人材育成制度(NCP制度:NEC Certified Professional)を導入している。ここではこのNCP制度を中心にNECにおけるソフトウェア要員育成の取組みを紹介する。
佐藤 達男
 「プロジェクトマネジャの育成
 −プロジェクトマネジャの技術と資質を磨く新しい人材育成方法―」
富士通のユーザ団体であるリーディングエッジシステム研究会において、計画的なプロジェクトマネジャの育成を目指して、これまでのプロジェクトマネジャ育成上の問題を解決し、プロジェクトマネジャを育成するための環境と、技術と資質を磨く方法を研究した。研究成果は「プロジェクトマネジャ育成モデル/育成ツール」として体系化した。これは従来のプロジェクトマネジメント知識体系や教育研修などから一歩踏み込んだ、より実践に近い教育効果を生むための新しい考え方とプロセスの提示であり、これからのプロジェクトマネジャ育成に有効活用できるものである。
B会場
岡本 博幸
 「要求仕様書の特性に着目したレビュー手法の評価および現場適用に関する一考察」
ソフトウェア要求を開発者個人がレビューする際には,より効率的な手法の適用が求められる.レビュー手法には,Checklist-Based Reading (CBR),Perspective-Based Reading (PBR) など様々な手法がある.これらの有効性はレビュー担当者のスキルや欠陥の種類によって異なると考えられるため,レビュー担当者のスキルの違いがレビュー手法の有効性に与える影響や,レビュー手法毎に検出しやすい欠陥の特徴を明らかにすることが求められる.本研究では,SRS(Software Requirements Specification)特性に着目して,CBRおよびPBRの有効性に関する評価実験を行った.その結果,開発経験の浅い被験者でもPBRを適用すると有効性が発揮されること,レビュー手法によって検出される欠陥の種類に違いがあることが分かった.また,レビューチーム構成,レビュー環境,製品知識の3つの視点から、PBRを開発現場へ効果的に導入する際の条件について検討した.
小渕 一幸
 「変更影響の可視化によるテスト効率の向上」
近年,プロダクトラインのような共通のソースコードを利用し,多くの派生機種を短期間に開発する取り組みが盛んに行われている.
本研究では派生機種間の変更影響管理に着目し,テスト効率向上を行うための二つの手法を定義した.まず,様々な開発文書において個別に表記されている依存関係を一般的な表として表現する手法を定義した.この表は品質機能展開で用いられる二元表をもとにしている.次に,二つの表の差分を取り,変更の種類,方向および強度に応じて,テスト方針およびテスト範囲を決定する方法を定義した.
これらの手法をオブジェクト指向設計および構造化設計の開発文書に適用し,本研究の有効性を確認した.
河野 善彌
 「誤りの作り込みから再発防止迄のメカニズム」
この報告は,経営段階からソフトウエア設計,更にはハードウエア製造作業,等に共通な知の働きに着目して,誤り関係の諸特性値の定量的な取扱の基礎を提案する報告である.上記作業は「人の意図的行動」であり,人の概念展開連鎖と見做せる.これを用いて,工数と誤り問題が定量的に取扱える.テストはその構成から誤りを定率に減衰する機構であり,同じく定量的に取扱える.終りに工程の概念から誤り再発防止策の立案を説明し,改良過程を知識の集積を行う習熟過程として定量的に取扱えることを示した.
C会場
水野 修
 「アンケートに基づくソフトウェアプロジェクトの品質予測」
本発表では、アンケートに基づいてプロジェクトの混乱を予測するための手法を提案する。この手法の特徴はプロジェクトの要求分析段階において実施されるリスク要因アンケートと、それ以降の段階で収集されるソフトウェアメトリクスを共に利用することで、各工程の終了時に繰り返して混乱予測が可能となっていることである。
また、手法の中心となっているのがベイズ識別器であり、きわめて柔軟で有効な予測モデルを提供している。提案した混乱予測モデルの有効性を検証するため、実際の開発プロジェクトで収集されたプロジェクトデータを用いて予測精度の検証を行い、良好な結果を得た。
庄田 雄一
 「WBSの効果的な運用方法の研究」
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)は、プロジェクトマネジメント技法として広く知られており、何らかの形でプロジェクトの計画立案、実行段階において活用されるべきであるが、導入や利用方法で疑問や問題が発生し誰でも使っているとは云いがたいのが現実である。
そこで、第20年度SPC(WBSグループ)では、プロジェクトマネジメントにおいて有効活用できるよう、WBSの効果的な運用方法を研究し、「WBSの運用で困ったときに開くノウハウ集」を取りまとめた。
本稿はこの研究を紹介し、極力負荷をかけずにWBSを運用してもらうためのガイドとなるものである。本稿をきっかけに、プロジェクトマネジメントでお困りの方々に、是非ともノウハウ集を手に取っていただきたい。
篠原 稔和
 「ソフトウェア開発のためのUCD(ユーザー中心設計)アプローチの実践」
ユーザーの要求を満たすための設計を行う手法は、ユーザビリティ(使い勝手・使いやすさ)の分野において研究・実践されている。この各種成果を製品開発の全てのプロセスで活かすことで、ユーザーの要求に合致したものづくりを実現するのが「UCD(User-Centered Design: ユーザー中心設計)」のアプローチである。本発表では、ソフトウェアの利用品質の向上を図るため、従来のソフトウェア開発工程の中にUCDの考え方を活用・拡張する具体的な方法について解説する。
穂崎 尚志、福山 朋子
 「人間中心設計手法の実践事例-研究コミュニティ支援サイトのリデザイン-」
20SPC 第五分科会では、利用品質の向上を目指して、開発ライフサイクルにユーザビリティ手法を取り入れるアプローチである「HCD(Humancentred Design: 人間中心設計)」に着目し、その主要な手法の学習と実践を通してソフトウェア開発におけるHCDアプローチの効用を探る。その実践に際しては、品質管理の要点である改善効果の定量化を意識するとともに、近年、その重要性が高まる「ソフトウェア要求定義書」に重点を置き、HCDアプローチ導入によるソフトウェア要求定義書の改善効果を検証する。
D会場
河合 清博
 「中国オフショア開発事情〜上海を中心にした日科技連海外調査団の交流から〜」
SPC調査団が、2000年から毎年上海を訪問してきた。昨年は北京も訪問した。訪問先は、上海人民政府科学技術委員会、信息化委員会、上海軟件業行協会、ソフトウェアパーク、華東師範大学、様々なソフトウェア会社などであった。交流の方法は、ワークショップ、SIG、交流会など様々な方法で行ってきた。それらの中から上海ソフトウェア業界の状況や特徴と、オフショアに関する日中のそれぞれの主張や要望をまとめてみる。また私の上海・中国との30年におよぶ交流から、彼らとの付き合いにおける留意点について解説する。
鷲田 淳一・安田 和司
 「沖ソフトウエアにおけるソフトウエア開発のためのプロジェクトマネジメント活用事例
   サブタイトル:Microsoft Office Project の導入事例」
・プロジェクトマネジメントの市場動向について
・Microsoft Project 機能概要(デモンストレーション)
・沖ソフトウエアにおけるMicrosoft Office Project の導入事例

9月9日(金)

A会場
福井 信二(オムロン(株))
「ソフトウェアプロダクトラインの導入プロセス」
シリーズ製品開発時のソフトウェア再利用手法として注目されているソフトウェアプロダクトライン(SPL)の全体像と最新動向を解説する。
将来の再利用に狙った SPL の初回開発は、通常の約1.5倍のコストがかかり、かつ開発リスクも伴う。本セッションでは、特に SPL の導入プロセスについて、その考え方や管理の視点について解説する。
パネルセッション
「ソフトウェア品質文化を創った先駆者たちに学ぶ:〜かつての組織的な品質への取り組みが、いまこそ求められる〜」
ソフトウェア品質の確保・向上のために、当たり前のことを確実に実践する。しかし、これが容易ではなく、品質保証制度があっても形骸化している組織が少なくありません。アンチテーゼとしてのアジャイル手法も注目されていますが、かえって品質悪化を招いた事例も散見されます。一方、20〜30年前を振り返ると、同様の課題を抱えていた中、世界最高レベルの品質を達成した組織が存在していた事実があります。問題解決の鍵は、過去の取組みの中にありそうです。組織の品質意識をいかに高め、品質でどう成功するか。本パネルでは、世代の異なる品質の専門家により、今日のソフトウェア組織が抱える品質問題の解決に向けた議論を行います。
渡辺 登
「組込みスキル標準の活用」
経済産業省およびIPA/SECでは、組込みソフトウェアの開発力強化を推進し、組込みソフトウェア開発の人材育成と活用を目的とした組込みスキル標準(ETSS)の策定を行っている。
2005年5月に正式版のスキル基準、Draftのキャリア基準と教育カリキュラムを公開し、開発現場での利活用推進およびETSSのブラッシュアップを図る予定である。
今回は、2005年組込み産業実態調査の結果も含めETSSの策定背景を説明し、ETSS導入における考慮事項や活用方法例などを紹介する。
B会場
藤井 拓
「データで見るアジャイル開発」
アジャイル開発の狙いは, 迅速に, 高品質で, ユーザのニーズにより良く適合するソフトウェアを作り上げることである. そのような目的を, アジャイル開発手法では少数の規範だけを定めることで, チームメンバーの自律性やコミュニケーションを強化することにより実現しようとしている. しかしながら, このようなアジャイル開発が実際にどのように進行するかについてデータはあまり示されていない. 本発表では, このようなアジャイル開発を開発の様々な観点から測定したデータを報告し, アジャイル開発の有効性について論じる.
伊藤 雅子
「ソースコードの品質特性定量化の試み」
静的解析ツールで指摘されるワーニングと品質特性とを関連づけることにより、ソースコードの品質特性の定量化を行う試みである。本定量化手法により、16個のプロジェクトのソースコードの品質特性を定量化した。この定量化した値から、ソースコードの品質特性とプロジェクトの関係を考察する。また、流用改造開発によりソースコードの品質が向上したり低下する様子を発見することが出来た。
栄谷 昭宏
「社内標準フレームワークの活用によるQCD改善」
近年Java 開発が盛んに行われている中、各社から開発ツールが提供され、そしてまたツールに派生する色々な開発手法も提供されている。しかし、実際のシステム開発の現場では本当に品質向上、生産性向上に役立っているだろうか。現実は開発期間の短期化や、システムの柔軟性をさらに求められるようになり、様々なトラブルが開発中また運用開始後にも発生するようになった。
弊社で実践した手法は、設計から実装、テストまで専門のチームがプロジェクトに参加し、社内標準のフレームワークをベースとした開発を行うことで上記の課題・問題の解決を試みた。その結果として品質の向上、生産性の向上(約20%)がみられた。今回はその取り組み内容ついて紹介する。
飯田 卓郎
「CMMISM連続表現で組織に合った改善を実施するために− 脱!レベル取得 −」
段階表現では、レベル取得のプレッシャーや組織ニーズに合ったプロセス領域が選択できないなどの問題があった。組織ニーズに合わせた改善を実施するために、ビジネス目標、SEPGの活動、トラブル事例などを基盤としたプロセス領域選択は重要なことである。連続表現では、レベル取得のプレッシャーから開放され、組織ニーズに合ったプロセス領域を選択することができる。本論文では、連続表現の有用性を示し、アプレイザル実施で得られた教訓について述べる。
C会場
松本 健一
「エンピリカルソフトウェア工学の現状と展望」
ソフトウェアやその開発過程から得られる定量的データに基づいてソフトウェアの生産性や品質の向上を目指す実証的アプローチ(エンピリカルアプローチ)が注目されている.本発表では,文部科学省リーディングプロジェクト「e-Society基盤ソフトウェアの総合開発」の一環として2003年から5年計画で実施されている「EASE(Empirical Approach to Software Engineering)プロジェクト」の活動を紹介すると共に,ソフトウェア開発におけるエンピリカルアプローチの技術的課題について述べる.
東野 孝也
「ITサービスの品質向上への取り組み
  〜障害対応オペレーションの標準化に向けた検証実験とソリューション〜」
ビジネスのITへの依存度が高まっている今日では、システムダウンやオペレーションミスがビジネスに与える影響がますます大きくなっています。しかしながら、オープン系システムは、自由度の高い作りができるため、属人化が著しくなり、ITサービスの品質管理は、難しくなる傾向があります。
本発表では、ITサービスにおける障害対応オペレーションの品質を向上させるために行った実験の紹介と、その成果として開発した障害対応システムの簡単なデモを行います。
久恵 直幸
「ITサービス品質を評価する簡易アセスメント手法の開発」
近年、ITサービスを円滑に提供することは、ビジネスの継続性を維持する上で企業の重要な関心事項になっており、システム管理者、経営者にとってもITサービスの提供能力評価や改善は重要なテーマになっている。本論文では、ITサービスを提供する組織のパフォーマンスを改善する為に、レビュープロセスの中で、ITサービス組織の提供能力を容易に評価し、問題点を把握し、サービス提供プロセスの組織的な改善活動(SIP)につなげる簡易チェックリストの開発についてITサービス組織の評価の枠組みを概観し、評価項目をどのように体系付けたかについて解説する。
八城 日出夫
「ソフトウェアの設計工程における定量的品質評価方法」
設計工程については、定量的に品質評価する明確な手段が存在しなかった。そのため、工程を進めるための判断がどうしても定性的な観点に陥りがちになり、結果として設計漏れや検討不十分につながることがあった。
本報告では、設計工程における標準開発プロセスであるWork Breakdown Structure(以下、WBS)をベースにした定量的な品質指標(以下、品質判定基準)について説明し、上流工程での品質作り込みのための定量的な品質評価方法について報告する。
D会場
安井 昌男氏(清水建設(株))
「要求開発におけるPDCAフレームワーク」
Openthlogyでは要求開発のプロセスとしてPDCAの考え方をベースにしている。また、現在、要求開発アライアンス(ReDA)では、このPDCAをデシプリンズとして縦軸に捉えて、各フェーズを横軸として捉えたフレームワークを検討している。本セッションでは、このフレームワークの概要とデシプリンズとしてのPDCAのうち特にPLANに重点を置いた解説を行う。
保田 勝通(つくば国際大学)
「ソフトウェア品質を保証する仕組みと技術の要点」
なぜ良い品質のソフトウェアを期限内に作れないのか?
それは開発に対する考え方、仕事への取り組み方が間違っているからである。
設計を手抜きし、テスト工程という名のデバグ作業にどんなに汗水を流しても、うまくいくはずがない。デバグとは手戻り作業である。
それではどうすべきか?ソフトウェア工学に基づく正しい設計により、品質を作りこむことと、品質保証の枠組みを整備し、PDCAをキチンとまわすことである。その要点を述べる。
小泉 浩(マイクロソフト(株))
「ITサービスマネジメント ITIL概要の国際標準化動向」
ITはビジネスに活用されるために存在する。一方,現代においては,ほとんどのビジネスはITによる支援なしには運営し得ない。ITは技術としても産業としても比較的若い分野であり,不確定な要素も少なくない。この状況に対処するためITをサービスとしてマネジメントすること及びその技術が必要である。ITIL は高品質なITサービスを実現するためのマネジメントの指針である。ITILは元々英国の政府調達のために開発されたが、現在では各国で広く受け入れられている。またITIL に由来するITサービスマネジメントの国際標準規格としてISO/IEC 20000が近く成立する見込みである。ITIL ではITサービスマネジメントをサービスデリバリとサービスサポートの2つの領域に分けて体系化している。本セッションでは以上に関する情報提供とITILの各プロセスの簡単な紹介を行う。また、ITILを用いたITサービス改善の事例として、マイクロソフト社のIT部門での活用事例を紹介する。

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