品質意識・品質改善、初心に立ち返り品質強化!
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第50回品質月間(Quality Month)を迎えて


 
 

 品質月間は、大変多くの関係各位のご協力により、1960年(昭和35年)に第1回を開催してから、今年で第50回、半世紀を迎えることになりました。
 半世紀前、1960年は、わが国で本格的に品質管理が導入されて満10年目の記念すべき年でした。その頃は、「品質管理」が広く各業種に浸透し始め、一般の消費者の間でもマスコミなどを通じて「品質管理」と言う言葉の知名度もかなり高くなっていました。
 そこで、初代の品質月間委員会委員長である東京大学教授の石川 馨先生の働きかけにより、当時直前に迫っていた貿易の自由化に備えるために、メーカーだけではなく一般消費者にも品質に対する関心を持ってもらい、流通機構も含めて品質管理のムードを盛り上げ、全国的な品質意識の向上をねらいとして、「品質月間委員会」が発足し、品質月間が始まりました。
 その後、ご承知の通り、品質月間は、時代の変化に応じてテーマなどを決め、わが国の産業界に広く浸透し、製品やサービスの品質向上に大きな役割を担ってきたと確信しております。

 さて、品質月間は、第50回という記念すべき節目を迎えたわけですが、昨年暮れからの世界同時不況による急激な景気後退により、わが国の産業界はかつて経験したことの無いほどの厳しい経営環境となっております。
 このような現状を認識し、これまでの月間の活動内容を一つずつ見直し、変えていくところは変え、継続するところは継続し、さらに質の高い活動に発展させて行きたいと考えております。
 ついては、第50回の品質月間では、これまでの品質月間の歴史を踏まえ、あらたな品質月間へ向けて原点に立ち返り、これまで2種類だったテーマは、今回は一体感を高めるために一つにして品質月間を実施いたします。


持続可能な社会をつくる品質
〜今、あなたにとって品質は?〜


 50 回目となる月間の取り組みとして、これまでの地方特別講演会のほかに、特別企画として「出前講演会」(企業・団体の応募によりボランティア講師を派遣)の開催や月間テキスト、物品類の準備を早めることで購入期間を伸ばすなど、皆様のお役に立ちたいと考えております。

 わが国で近年多発する製品品質に関わる事故やトラブル、その影響による日本製品に対する消費者の不信感などを考えますと、今後も「品質」、「品質管理」の重要性を継続して産業界に伝え続けていかなければなりません。
 世界に目を移すと、日本のデミング賞、品質月間は、各国の品質改善活動にも影響を与えてきました。米国における1987年のボルドリッジ国家品質賞の制定をはじめ、米国・カナダでも1988年より10月を品質月間(Quality Month)としたことは広く知られています。そして、1989年から国連の提唱で始まったワールドクオリティ・ディ(World Quality Day/11月の第2木曜日)には、世界各国でクオリティ強化のための活動が行われています。
 一方、「標準化」についても、日本の標準化月間(10月)に合わせて、世界標準の日(WorldStandard Day)が、1969年から制定されています。
 これからも広く各企業・団体の協賛を得て、10月の「標準化月間」、2003年制定した「いいQの日」(11月9日)や、11月第2週の「クオリティ・ウィーク」と結び付け、「品質月間」が全国規模での品質強化月間の活動となるよう、関係各位のご協力とご支援を心からお願い申し上げます。

第50回品質月間委員会
委員長 大藤 正
(玉川大学 教授)

 
 


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