品質意識・品質改善、初心に立ち返り品質強化!
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第53回(2012年)品質月間テーマならびに委員長方針


 
 
品質力再興 やっぱり日本品質! 〜安全・安心を基本とした顧客視点からの価値創造を目指して〜

 昨年の“危機を力に品質革新”を引き継ぎ、本年度は“品質力再興”という言葉を品質月間のテーマに掲げました。世界経済の状況は、新興国の更なる成長や欧州を取り巻く経済不安、そして大震災に続くタイでの洪水等、大きな変動に晒されています。
 このような状況の中、私たちは、危機を力に品質革新をもたらすためには、どのような品質の目標、あるいは将来ビジョンとして品質力を目指せばよいかを考えました。
 それはサプライ(供給)サイドからの視点の高品質・高信頼性から脱却し、今一度、消費者や顧客に本当の価値やワクワクした感動を与える品質、これを提供する力こそ真に目指すべき「品質力」と定義いたしました。
 国内市場だけでなく、特にグローバル市場で勝ち抜くためには、技術や改善力を磨くことに加えて、文化や価値観の異なる国や地域におけるそれぞれの消費者・顧客が感じる価値、感動を与える品質とは何かについて、まず想いを集中させることが出発点となります。
 そのためには、設計・開発、得意なものづくりの現場力と、マーケティング力を糾合した総合力が求められます。本来、私たちは現地の多様な文化や価値観と同化、共存できる優れた感性をもっているはずです。
 つまり“品質力再興”とは、単にサプライ(供給)サイドからの高品質・高信頼性への回復ではなく、危機を力にもう一度、原点に立ち戻り、世界の多様化した消費者・顧客視点からの価値創造に立脚し、その実現のための総合力を立て直し、磨いていこうという意味を込めたものです。
 一方で大震災の影響もあり、日本品質に対する絶対的な信頼は薄らいでいるとも言われています。
 今こそ、日本品質の基本は、安全・安心であることを世界にアピールし、その上で感動を提供することを通じて、“やっぱり日本品質!”という存在感を示すことが不可欠です。
 さらに、これまで誇ってきた現場改善力に基づく日本の品質文化を堅持し、ブラシュアップしていくことも忘れてはなりません。これは海外の現場においても通用するはずです。
 大震災から1年以上が経過し、絆という言葉が響きわたっても、何か力強い復興とはいえない状況が続いています。これは、いったい何が不足しているのでしょうか。それは何より日本全体の将来ビジョンが明確でないことに、その一因があるように思われます。そこで“品質力再興 やっぱり日本品質!”というテーマを通して、少しでも品質立国日本の将来の目指すべき姿を共有できればと、期待を込めている次第です。「第53回品質月間」の関係各位の一層のご協力とご支援を心よりお願い申し上げます。

第53回品質月間委員会
委員長 圓川隆夫(東京工業大学 教授)

 
 


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